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2005-03-12

今月の映画 「サイドウェイ」


映画サイドウェイ


まわり道、が好きな人はたぶんあんまりいない。

きっと時間をとても無駄にしたような気がしてしまうから。

寄り道、だったら。

無駄ではなくて余裕だから。たまにだったら悪くないと思う人も多いだろう。


でも、本当は。

二つは同じ道の裏と表でしかない。



夢に裏切られることに慣れきって、繰り返す期待と失望の重みに疲れて、壊れた結婚生活の幻想にさえすがれずにすっかり油っけが抜けてしまった中年男、マイルス。

彼にとっては全てはまわり道でしかなかったのだろう。

けれど、彼がこだわるワインが熟成する時間を必要とするように、無駄がある方がいい場合だってある。全部のワインがヴィンテージになる訳でもないし。

ほんのちょっとしたきっかけで今の自分もそう悪くないと、それを作ったのが他でもない自分自身が生きてきた時間だということに気が付いたら、「まわり道」はいつだって「贅沢な寄り道」に成りうるのだ。


もう一度、ドアをたたく勇気が出せる。




若いときは目的地にとにかくまっすぐに行きたいものだけど、そんなうまくは行きゃしない。そんな欲望を捨てきってもいない、だけど焼けぼっくいでしかない夢たち。

いろいろあっても、泣いても笑っても、人生なんてこんなもの。



そんな大人の寄り道に。

しみじみ染みいる、一本です。





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2005-03-04

今月の映画 「鉄人28号」


映画鉄人28号


今月は全然試写会があたらないなあとぼやいていたら、月末ぎりぎりセーフ滑り込みでひとつ招待が来た。

モノは「鉄人28号」。

こんなことを書くと正確な歳が推測できてしまうが、私はこの作品のアニメのリアルタイムにかろうじてひっかかっている程度で実はそんなに細かい記憶はない。せいぜい、なんだか前髪のうっとうしそうな敵役がいたなあとか、鉄人のお腹は寸胴だったなあとか、別に戦う時までブレザーで正装するのは大変そうだなとか、その程度である。

だから半分以上新鮮な気分で見た。


まず、第一印象。

曰く「キャストが贅沢」。


豪華っていうのではないけど(私的には豪華というのはお金がかかっているという意味合いを含むので)今が旬の役者さんが只のちょい役でばりばり出ている。映画は難しいけどトレンディドラマは一本作れる、そんなラインナップの人々と言えばわかるだろうか?

クレジットにさえ出ていない、正真正銘の”チョイ役”もかなり。

主要サブキャストもかなりいいくせ者を揃えているのに、さらにこの遊び。制作側が楽しんで作っただろうことは容易に想像できる。

制作者がまず「自身」で楽しんでいるものに、B級はあっても駄作はない、というのが私の持論だ。このあたりでかなり期待は高まった。



次に悪くないな、と思ったのが無駄な説明の努力を一切放棄していること。

もっと簡単に言えば、初めて見る人間には理解できないと思えるくらいすっぱりばっさり枝葉を整理しちゃっている。あくまで「子供の頃に漫画を読んだ」「子供の頃にアニメ(あの頃はテレビ漫画だっけ)を見た」という”ストーリー背景がわかっている”人間が前提としか思えないが、これが逆に小気味いい。見ているとあちこちでつっこみたくなるような矛盾やら感じるのだが、ほとんど勢いで押しまくってくれる。




だって普通に生活している今時の男の子、正太郎が、鉄人を操縦に行くときだけ「半ズボン」なんだよっ!周りの人たちが、さも当然のように受け入れているのが微笑ましく素晴らしい。(笑)

好きだなあ、こういうの。邦画では以外とこういう、気合いと勢いのある映画は少ないんだよね。



ということは、逆にきっちり説明してくれないと駄目、勢いで見せるようなつじつまのあわないお話は受け入れられない、という人にはお勧めはできない。冷静に見ればかなり散漫な印象の映画であることは否めないし、そういう意味では子供向けの殻をかぶってはいるが実は”昔子供だった大人”が楽しむための映画だと私は思う。面白いもので忘れていると思っても、見ているうちに「ああ、それそれ!」と思い出すことも多かったし、きっとそういう人は多いだろう。

例えていうと「来るぞ!来るぞ!・・・来た~っ!!」という感じで楽しむ、吉本喜劇のようなモノと言えばいいだろうか?タイムスリップグリコを大人買いしてしまった人には勧められる映画だと思う。


あと、もうひとつ。

正太郎役の子のうまさは特筆に値する。

特に怯え顔が絶品!ハリポタのロン役のルパートくんとタメがはれるとしみじみ感心した。(すごく誉めてます)

この子がきっちりしているおかげで、周りの大人の役者さん達が遊んでいても全体が作り物にならないですんでいる。キャスト選びで成功している映画、ということも言えるのかもしれない。






#その後、昨年テレビでアニメをやっていたということを知った。

なるほどねー、だから前提「知ってる」が可能だったのかー。

でも、やっぱり見る前に予習をお勧め致します。まる。




プロフィール

hijiri

Author:hijiri
長年のITまみれな生活を経て、着物と煙管、和文化と美しいもの、酒と美食(B級)をこよなく愛する生活。
■日本の文化と”今”をつなぐ再実感マガジンJapaaanでライターやってます。
http://mag.japaaan.com/
■cafeglobe読者エディター、やらせて頂いてます。
http://www.cafeglobe.com/2013/06/030174cafeglobe_readers.html
■ミラーサイトはこちら http://ameblo.jp/hijiri-info

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