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2005-04-21

今月の映画 「キングダム・オブ・ヘブン」


映画キングダム・オブ・ヘブン


思ったよりもよくできている。最近のハリウッドモノには失望が多かっただけに素直に喜ばしい。

上映時間2時間20分も思ったほどだれて感じないし、お金も確かにかかっている。ものすごーくかかっているのは一目瞭然。

なのに。


どうして、こんなに地味なんだ・・・・・?!


オーランド君もエヴァ・グリーンも際だって美しいのに、まるで教科書みたいなのだ。


テーマである十字軍というのは、キリスト教世界では結構英雄扱いされているけれど、私が調べた&勉強した結論から言えば、ただの搾取の為のおためごかしでしかない。

だからこそこの映画のように客観的にとらえているのは特筆には値する。その点は認める。

でもさあ、ふつーああいう場所の王様なんてのはあんなにまっとうなこと言わないもんだよー、etc、とにかく判を押したような優等生と悪人しか出てこないのがあまりにも微妙。

そういう点でもまさに『教科書』な印象なんだよね。もちろん、派手な割には全然中身の無いのより’ぜーんぜんまし’なんだけども、やっぱりここまで地味だとうむむ・・・なのである。


後はまあ、言っちゃ悪いがオーランド君にはこのレベルの大作は早すぎたとも言えるだろう。

彼が出ることによって、物語の青さがクローズアップされていたと思われる。いや、確かにああいう苦悩する役、似合うんですけども。


ま、結論はこれでしょう。



「青臭い正義感は、簡単に一国くらいは滅ぼしてしまうものである」

 




やっぱりオトコは清濁併せのむ度量がないとね。(苦笑)

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2005-04-16

レ・ミゼラブル

とにかくまず謝らなければならない。

なんとなくチケットがとれたし、とか
話題だからいいか、とか
たまたま安かったし、とか
だからお目当てのキャストの日ではなかったし、とか

理由は多々あれ、とにかく実はあんまり期待しては観に行かなかった。
まあ、一度くらい観てみようかな、みたいな。

・・・許して下さい。すごく面白かったです。。。


とりあえず昔、一幕を観てあまりのひどさに席を立った○宝ミュージカルのイメージが未だに鮮明だったから、と言い訳してみよう。
いや、すごく古い話だけど、ホントに酷かったんだから!


まじめな話、あれだけの原作のボリュームをいったいどんな風に展開するのかと眉唾だったのも事実だった。しかし、十年以上のロングランはやはり伊達じゃなかった。めまぐるしくもぎりぎり無理がない範囲でうまく話が進んでいく。
そのためにいくつかのエピソードを変更しているけれど、原作を損なうまでには至ってはいないし、とにかく演出が特筆ものにうまくできている。回転する舞台も下手を打つと単なるアイキャッチでしかなくなるものだけど、それがうまく演出とかみ合っている。感心した。


一つ難を言えば、壮大な話を三時間にまとめたおかげでとにかく話の展開が早い。あっという間に犯罪者から市長になったかと思うと世捨て人になり、間髪を入れず反省するかと思うと引き取った子供が年頃になって恋をしていたりする。(笑)
観ている間、気は抜けない。もちろん寝るなんて言語道断。ソッコー訳がわからなくなること請け合いだ。
それと場面展開にミュージカル的な手法を使いまくっているので、ミュージカルにあまり慣れていない人には辛いものはあるような気がする。自分がそのタイプだな、と思う方は是非お話の予習していくことをお勧めいたします。


希望のキャストではなかったと上に書いた。
それは確かに事実だったけど、それでもキャストが誰というようなことを考えるのが途中で馬鹿らしくなった。それくらい全体的なバランスがよくできた舞台だったと言えると思う。キャストの力量をバランスよく上げて見せる作品だとも言えるかも知れない。(役者さんには失礼な言いぐさだが・・・)

レ・ミゼラブル



まあ、ごちゃごちゃ書いたけど、とにかく面白かった、ということだ。
というわけで、とにもかくにも全部にごめんなさい。



2005-04-06

今月の映画 「インファナル・アフェアIII 終極無間」


映画インファナル・アフェアIII-1

映画インファナル・アフェアIII-2



色っぽい映画である。

出演している俳優はもちろんだが(なぜ香港の俳優さんってみんなあんなにセクシーなのか!?)、画面もストーリーも空気でさえもが『このうえなく色っぽい』。


ボスの命令で警察に潜入したマフィアの手先ラウ。彼は今の生活を失わないために自分の正体を知る者を次々と消していく。けれど、ラウとは逆に警察官でありながらマフィアに潜入していたヤンを手にかけたときから、彼の世界は崩れはじめ・・・。

誰が味方で、誰が信用できるのか。

追いつめられた彼は最後の大勝負に出る。


この映画は三部作の三作目=完結編なのだが、残念ながら私は一作目二作目を観ていない。

そういう人間へのサービスもあるのか、前二作のディレクターズカット版やSP版と言っても通ってしまいそうな作りなので、観ていない人も心配はいらない。これだけでも充分楽しめる。

もちろん、前作を観ておいた方がより楽しめるだろうし、新たな謎もちゃんと用意されているから観たからといっておもしろさが半減することはないと思う。(それじゃ本末転倒だ!)

雰囲気で押し切ってちょっとわかりにくいところはあるけれど、全般的によくできた作品ではないだろうか。音楽の趣味も悪くない。

香港映画って、ホントこういう泣かせる映画がうまい。


それにしても、なぜこんなに色っぽいのだろう。

理由はたぶん、この映画が終わりない苦しみ、あえていうなら救いのないお話だからではないかと思う。たくさんの秘密をかかえている。本当の自分と反対の人生を生きている。周りの人間を欺き裏切ることを生業とした生活。

物語の中の誰もがそれに対して足掻いている。あきらめることもできない。ただただもがいて望んで絶望して、でも足掻くこともやめられない。たくさんの秘密を文字通り命を燃やしてかたくなに守る男たち、命の叫びだから色っぽいのだ。

「終極無間」とは仏教の無間道からとった言葉で、終わらない苦しみ、永遠の地獄を意味しているそうだ。

「善人になりたい」、ただそれだけを望んだラウを心から責められる人間は、この物語の中にはいないに違いない。


こんな男どもに惚れてしまったら、女にとっても地獄だろう。

しみじみ救いのない映画だ。(苦笑)



ハリウッドでリメイクすることが既に本決まりらしい。

どっちの役かは知らないがレオナルド・ディカプリオがやるという噂も聞いた。

・・・なんだか方向性がずれてしまいそうな気もしなくもないが、是非この色気を保つことを期待したいと思う。



さあて、とりあえずレンタルビデオ屋で一作目、二作目を借りてくるか。

2005-04-02

今月の映画 「スパイダー・フォレスト ~懺悔~」


映画スパイダー・フォレスト


ひとことで言ってしまえば、よく考えられたパズルのような映画。

静かで、悲しくて、ノスタルジックで、美しい。

やたらと直接的な表現(というかそこまで撮るか!というレベル、はっきり言えば血だらけ!)が多いのに、見ているうちにものすごく切なくなった。背筋が寒くなるような映像を見ながら、泣きたくなったってのは初めての経験だ。

顔の見えない誰かに襲われ、あげく交通事故に遭って、ぼろぼろになりながら二週間後に意識を取り戻したテレビプロデューサー、カン・ミン。混乱した記憶の中で、「蜘蛛の森」の別荘でふたつの死体を見たことだけが頭から離れない。

おまけにその惨殺死体はカンの恋人と上司。疑われる彼は自分を取り戻すために、なんとかバラバラの記憶を繋ぎあわせようとあがく。


知らない男から「蜘蛛の森」へ行くよう指示されたこと。

飛行機事故で死んだ亡き妻と現在の婚約者。

深夜のテレビ局と取材依頼の手紙。

亡き妻にそっくりの女性。田舎の町の片隅の写真館。

残酷な伝説が眠る深い森とそこにいた少女。


死んだ奥さんと写真館の女性の二役を演じた女優さんが美しい。


時間軸が進んだり戻ったり、見れば見るほど謎が深まる。けれどその時間軸のずれをうまく使い、最後には集約させる手腕がお見事だ。

実はとてもシンプル。けれどそれがあまりに複雑に見えるところにこの映画の醍醐味がある。

監督は全部のシーンを絵コンテに細かく書き込み、その通りに作ったというけれど、そんな緻密なところもパズルという印象を受けたゆえんなのかもしれない。



人の思いは、一途な故に残酷で、記憶はいつも甘くて切ない。

見れば、タイトルに「懺悔」とついている意味が、きっとわかるだろう。




・・・それにしても、韓国の警察ってあんな暴力すれすれの逮捕劇が日常なんですか!?



プロフィール

hijiri

Author:hijiri
長年のITまみれな生活を経て、着物と煙管、和文化と美しいもの、酒と美食(B級)をこよなく愛する生活。
■日本の文化と”今”をつなぐ再実感マガジンJapaaanでライターやってます。
http://mag.japaaan.com/
■cafeglobe読者エディター、やらせて頂いてます。
http://www.cafeglobe.com/2013/06/030174cafeglobe_readers.html
■ミラーサイトはこちら http://ameblo.jp/hijiri-info

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