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2005-05-18

今月の映画 「デンジャラス・ビューティ2」


映画デンジャラス・ビューティ2


一作目がかなりお馬鹿で面白かったので、期待していた映画。


FBIのださださ捜査官のグレイシー・ハートはミスアメリカコンテストの功績で”超有名人”になってしまい、顔が知られてしまったため、潜入捜査からはずされてしまう。おまけにファンレターやプレゼントも大量に届くようになるほどの人気者になったグレイシーは、同僚エリックにふられた腹いせもあって「FBIの顔」としてマスコミのPR担当に。トークショーだサイン会だとすっかりセレブな生活を送るようになる。

そんなとき、ミスコンの際の大親友になったミスUSAが誘拐されてしまい・・・。


二作目もそれなりに笑わせてくれるし、ほろりとさせてくれる部分も用意されているのだけど、どうも全体的に「狙いすぎ」の感がなきにしもあらず。

誘拐事件もなんとなく頭からちぐはぐで、犯人も全然キャラが立ってないし、オチもはっきり言って滑っていっちゃってるし。

話の展開もかなり強引。グレイシーの心の動きや行動などはこれでもか!というくらい丁寧に描かれているのに、その他大勢に感しては「なんでそうなるの~」と思う暇がないくらいにすっぱりばっさりカットである。いっそ小気味いいくらいだ。

レジーナ・キング演じるフィラーなんて、パターンもいいところ。いい役者さんなのに。

私が一番残念だと思ったのは、途中で挿入された少女とのエピソード。どう見てもとってつけた感が強すぎる。

どうもサンドラ・ブロックってこの手の道徳的なオチというか、お説教的なテーマを盛り込むのが好きなようだが(彼女はこのシリーズを自分のプロダクションで手がけている)入れるなら入れるでもう少しうまくストーリーに絡める工夫が欲しかったですね。


まあ、それでも一作目のキャラもわんさか出てくる(エリック以外)し、グレーシーのブヒブヒ鼻を鳴らす癖も健在だし、安心して観れるのも事実。

一作目のファンなら、懐かしさも手伝って楽しめるだろう。


それにしても、これだけ馬鹿馬鹿しく騒がしいキャラを演じても、下品にもうっとうしくもならないのはさすがサンドラ・ブロック。

さすが、現実でもハリウッド一のMiss Congenialityである。

頭を空っぽにして笑うには、丁度いい映画かもしれない。

 


それにしても、もう公開するってのに未だ日本語公式サイトが無いってどうゆうこと?

 

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2005-05-18

今月の映画 「female」


映画female


五人の女性作家が“女性”をテーマに書き下ろした短編小説を、気鋭の監督五人が映像化した、というオムニバス映画。


舞台挨拶を兼ねた試写だったので、ライブ付き、出演者や監督やら作者やらのゲスト総出演のなかなか盛りだくさんの会だったのだが、皆さんやたらとインタビューでエロスだのなんだのとおっしゃるので、試写を前に既に少しうんざりした気分になる。


実際エロスがテーマだというだけあってかなりその手の描写が満載(ものによってはそればっかり)なのだけれど、思ったほど生々しくない。

なんていうか、直な表現になればなるほど温度が低くて、あくまで気持ちの説明としての行為に見えてしまう。行為の現実感が少ない割に、主人公や描かれている世界に現実味がありすぎるので、なんとなくふわふわしたおとぎ話のようである。

活字であるハーレクインロマンスでも読んだ方が、よっぽどエロっぽいんじゃないだろうか。


このあたりはもともとのテーマがテーマなだけに、狙った感じもなきにしもあらず。

演出もちょっと遊びすぎかなあ、という面が多かったし。

男性が見たらまた捉え方は違うのだろうな、とも思うけれど、カップルで観に行くのはお勧めできない。

たぶん、絶対に後でミョーな議論になってしまうと思われる。(笑)



個人的にはその手のシーンが全く出てこない「女神のかかと」が一番好き。ああいう”視線を欲する”という気持ち、女性なら絶対にわかるはずだ。

あり得ない設定ではあるけれど、下手な直接的シーンよりよっぽどどきどきする。



女性にとってのエロスって、まずは五感で感じるもの。

想像力で気持ちで感じるものと言ったっていいくらいだ。

だから、アダルトビデオみたいに”それそのもの”を見せられるより、薄く空気をまとうくらいの距離感がもしかして一番『感じる』ものなのかもしれない。


それにしても女性って、やっぱり欲張りなもんですね。(笑)


 

2005-05-16

すべてのリズムで踊れ

熊谷和徳というタップダンサーが、最近気になって仕方なかった。
というわけで、渋谷のライブハウスでステージをやるのを知ってふらりと見に行く。


タップダンスというのを意識して見たのは初めてだけれど、感動した。
彼は本物で、ステップは音楽だった。彼はダンサーではなくて、リズムを増幅する楽器だった。


人類の中では私はダンサーという人種が一番美しい生物だと思っている。顔の美醜とかそういうことではなくて、不必要なものがそぎ落とされた肉体が生み出す動きはどんな人でも美しい。
ダンスというのはその体が見せるものを楽しむものだと思っていたけれど、今回のステージでタップダンスに関してはそうではないということがわかった。

タップダンスは聴いて、感じるもの。私のリズム、あなたのリズム、みんなのリズム、そして発祥のアフリカのリズム。ビートもピアノも言葉もリズムの一部。リズムを刻まない生物はいない。リズムは命の鼓動であり、彼の足音はそれをまとめあげて、音楽として聴かせてくれるのだ。
そこには「こうでなければいけない」はない。ただ自然に生まれてくるものだけがそこにあるのだ。


だから見ていて、とても心地よくて、楽しい。



ダンスもミュージカルも好きでよく見るけれど、日本のダンサーというのはおおまかに二種類にわかれると思っている。うまくやろうという意識が強すぎてまるで修行僧のようになってしまう人と、HIPHOPなんかに多いけど見て見て見て!!の意識が強すぎて見ていて辛くなるもの。
自分が踊ることを楽しむという一番のベースが欠けているってことだ。
このあたりは演奏でも歌でも言えるんだけど、本人がまず楽しまないことには観客であるこちらにエネルギーが伝わってこない。だからそういうのはすごいとは思っても楽しくないし、つまらない。
日本のダンサーってテクニックはレベル高いのに、惜しいことだと常々思っている。



熊谷和徳という人は、写真なんかで見ると少なくともそのパッショネイトはクリアしている気がした。だからこそ興味を持ったのだろうけれど、正直なところそれだけで踊る人かと思っていたのも事実だ。まだ若そうだし。
けれどその思いは見事にうれしく裏切られた。見ている観客を楽しませる冷静さを保ち、観客の反応にあわせて臨機応変にエネルギーを増減してみせる余裕。自分を商品として「見せる」ことをわかっている人間だけが作れるクールな空気。
N.Yで活動していたそうだけれど、さもありなん。ああいうのは経験でしか身につくもんじゃない。でもまだ二十代だし、MCを聞いている限り、人柄がしのばれるような朴訥で素直な好青年なのに。
苦労も楽しみも普通以上に感じて通り過ぎてきた人なのだろう。



最近は日本で活動しているようだし、CMなんかにも出演しているらしい。
確かにまた見る(聴く)機会は欲しいけれど、日本をベースにするとどうも下手なタレントもどきに成り下がってしまう感じがする。それだけ日本のかの業界がお子ちゃま仕様なのだろうが、彼ほどの完成度ならば、できるならそんな世界にまみれずにこのまま大きく活躍していって欲しい。






それにしてもこのステージ、メンバーも最小でゴージャス!
即興詩人のマーセラス氏、そしてJAZZ PIANISTのクリヤマコト氏もナイスでしたが、なんといってもHUMAN BEAT BOXのマルさん。ベースもドラムもパーカッションも楽器いらず。あれは相当すごいものがある。
結構有名な人なのかな?知ってる人います??



2005-05-09

唐招提寺展

ぎりぎりセーフで唐招提寺展へ行く。

ずっと行こう行こうと思っていたのに、結局会期終了間近になってしまうのはいったいどうしてなのか。
まったくもって学習効果のないことである。(自分で言うか)


今回の見所はなんといっても盧舎那仏坐像と鑑真和上坐像。私の一番のお目当てはなんといっても金色に輝く盧舎那仏坐像である。
私は基本的には仏像などを拝するときには、そのお寺で雰囲気を含め楽しみたいと思う方なのだが、盧舎那仏坐像はいつもは金堂の外側からしか拝めない箱入りなお方だから話は別だ。
今回はそんな彼を後ろから横からじっくり肉薄できる唯一の機会。初めての逢瀬がそうなら、そりゃありがたさも増すというものだろう。(?)


終了間近ということもあって想像以上の人混みの中で、とにかく他には目をくれずに盧舎那仏坐像へ向かう。間近で見ると思ったよりも大きく、そして表情がないことに少し驚く。
私の考える仏様の表情というのは、なんていうか穏やかなほほえみというか、とにかくそっちのイメージだ。目も閉じていることが多いのに盧舎那仏坐像さんは薄目を開けてあろうことか不気味な半目状態だ。
表情も笑っているのか怒っているのか、はたまた寝ているのか全然わからないのが妙な感じだ。仏さんって世の中の色々をふんわり受け止めてにこにこほほえんでくれるものじゃないの??



そういえば・・・。




話は変わるが、最近坐禅が密やかなマイブームである。まだ坐禅会に参加するまでには至っていないが、本を参考に家で足をつらせながら試してみたりしている。
その中に、坐禅を組んでいる時には目をつぶってはいけないというのがある。目をつぶると寝てしまうというのもあるんだろうけども、とにかく薄目をあけて斜め前の床をぼんやり見ているのがいいらしい。
それってまさに盧舎那仏坐像さんの状態ではないか!


なるほどねー、ああいう風になればいいのかー。




なんだかとっても親近感を持って盧舎那仏坐像さんを改めて見たら、今度は少し笑っているように見えた。
もしかして単純な私を笑っていただけかもしれないけど、まあそれこそ仏様のお慈悲でもって許して頂きましょう、ね。(笑)



2005-05-05

それは偶然降ってきた

鉄人28号で昭和の世界を懐かしんだ後、その日の夕方今度は私はドイツの歴史を目の当たりにしていた。(大げさ)


市村正親と鹿賀丈史の26年ぶりの競演が話題の「デモクラシー」。
東西ドイツ統一に尽力し、後年、ノーベル平和賞を受賞した西ドイツ首相ブラントと、彼を長年に渡って支え続けた個人秘書が東側のスパイだったという衝撃的な史実をもとにしたお話。
見ようかな~、と思っていたら、友人が行けなくなったとかで友達からチケットが降ってきたのだ。おおっ、ラッキー!
(あ、いやもちろん代金は支払いましたよ)


最近はすっかり和文化方面にシフトしている私だが、昔はミュージカル一辺倒で、劇団四季の舞台にせっせと通っていた(日本では四季くらいしか見るに耐えるレベルはなかったとも言える。今は手を広げすぎて薄まってしまったのは残念だ)。初めてミュージカルってもんを見たのが、小学生の時に日比谷ニッセイ劇場で四季がやっていた子供ミュージカルだから、ある意味筋金は入っている。
市村さん、通称いっちゃんはこの私のはまっていた時期には既に四季の顔だった。あの頃の四季ってかなりレベルの高い役者さんやダンサーが揃っていたけれど、いっちゃんはその中でも一番職人気質で異質でスターだった。(ついでにめっちゃしゃべりなお方だった)
鹿賀氏はその頃は既にテレビで活躍していた。あらゆる意味でお化け番組といえる料理の鉄人で「わぁあたしのきぃおくがたぁしかならぁ~」と派手派手な格好でのたまっていた彼の記憶はかなりの人が持っているんじゃないかと思う。


この二人、仲が悪いとか色々昔から言われていて、それを知っているモト四季ファンにはかなり興味を引く組み合わせだった。まあ、だいたい「モト四季=もと四季に在籍していた役者さんのこと」は仲がいいか悪いか極端な噂しか出ないんだけどね。
正直、私にはそっちの興味の方が今回勝っていたのは事実だ。






前置きが長くなった。中身の感想に行こう。




二人はやはりどちらもすばらしかった。
板挟みに悩む、でも表面飄々とひょうきんなスパイと、上に立つためにだけ生まれてきた孤独な王様。逆の組み合わせでは絶対に成立しなかったと思う。彼らの持ち味、まとっている雰囲気、声、全部が架空の世界に完璧にマッチしていた。
特にいっちゃん!彼の出演作を見たのは彼が退団する前だから既に10年以上も前の事、さすがにあの頃の若さやナイフみたいな切れ味はなくなっているけれど、その分円熟味というか熟した果実のように重さが増した演技だった。この二重スパイの役は台詞といい態度といい、下手な役者さんがやったらただのその辺のかるーいゴマスリオヤジになってしまうが、そのあたりがさすがの貫禄。
対する鹿賀氏のブロント首相も、彼でなければ国を背負ったオトコが裏切りに悩むだけの吸引力を持った男は演じられなかっただろう。あれだけ「偉そう」が身について様になる役者さんってあまり思い浮かばないし。


この劇はロンドンミュージカルから生まれたらしく、世界的にヒットして今じゃブロードウェイに進出を果たしたらしいが、確かに演出がものすごく巧みでうまい。見せ方で出演者が男10人だけというやたら地味な内容を重厚な話にまで引き上げることに成功している。
上に書いたように役者さんの善し悪しで決まってしまう話だと思うけれど、今回の日本公演はそれにも成功していると言えるだろう。



だから逆にこういうストレートプレイに慣れている人でないと勧められない。だってものすごく地味だし、出てくる名前だって舌を噛みそうなものばかりだ。ドイツの名前ってどうしてああ言いにくいのばっかりなんだろうね。
衣装も背広ってのは目にも暗いし(せめて休暇のシーンくらいネクタイをとってもと思ったけども)話だって負けずに暗い。最後も救いがないままだし。まあ史実なんてそんなもんだけども、ドイツの歴史が好きって人でないと、そもそも話についていくだけでも大変だと思う。
正直私も苦しかった。



それでも私は見て良かった。
久しぶりに玄人の技術を見せてもらった感じだ。そういう風に見る作品だと思う。


例えて言えば、ものすごく質のいいブランデーみたいなもの、と言えるだろうか。だから飲み慣れている人には、お勧めです。




プロフィール

hijiri

Author:hijiri
長年のITまみれな生活を経て、着物と煙管、和文化と美しいもの、酒と美食(B級)をこよなく愛する生活。
■日本の文化と”今”をつなぐ再実感マガジンJapaaanでライターやってます。
http://mag.japaaan.com/
■cafeglobe読者エディター、やらせて頂いてます。
http://www.cafeglobe.com/2013/06/030174cafeglobe_readers.html
■ミラーサイトはこちら http://ameblo.jp/hijiri-info

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