--------

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2005-06-26

今月の映画 「戦国自衛隊 1549」


映画戦国自衛隊 1549


今月末までの無料券があったので、相方と映画を見に行く。選択肢があまりなかったので、まあガンダムよりいいでしょうってことで(いや好きなんだけど(笑))「戦国自衛隊 1549」を観ることに。


思いっきりお金をかけているのもわかる。

出演者もけして悪くない。鹿賀丈史や伊武雅刀のようなベテランもさすがいい味出しているし(笑えるという話もある)嶋大介なんかリーゼントの昔の面影今いずこ、いつの間にこんないい演技を!と思ったし。

でっかいヘリはバンバン飛んでるし、装甲車はバリバリ走り回っているし、自衛隊も総力あげてバックアップしてますねーという感じで、ああいう世界が好きな人ならそれだけでオッケーだろう。


な・の・に!


それでどーしてこのレベルになってしまうのか。

はっきりいって理解に苦しむ。



けして面白くないわけではないんだけど、どうしてそうなるのか、とにかく大小限らず全然納得できないんだもん。戦国時代にヘリががんがん飛んで、あの反応はあり得ないって。タイムスリップしてきた武士なんてどこかに海外旅行してきたの?というくらいの気楽さにしか見えないってのはどう考えても痛すぎる。

そんな意味もよくわからない戦いの中で、やたらと物わかりよく現状に疑問も持たず、ただ一心に未来を守るだのなんだのと叫ばれても、ねえ。感情移入しろというのが無理というもの。

なーんか無駄に人がごろごろ死んでいっているようにしか見えないのが辛い。


だいたいが最初にタイムスリップした人間と後から迎えに行った人間の子供っぽいプライドをかけたケンカでしかないんだよね、これって。

勝手な理屈で勝手にケンカしている他人を見るほど、興ざめするものもない。


まあ、戦争なんてそんなもんだと言われたら、終わりなんだけど。



役者は兵隊を、女優は娼婦を演じさせれば誰でも名優、というのを昔聞いたことがある。

つまりは、そういう映画なのかもしれない。

画面は派手だし、話は分かりやすいから、テレビ放映用の娯楽大作としてならそれなりに楽しめたのかもね。


でも、どうも「すっごくいい材料を買ってきたのに、できあがった料理はあららのら」みたいに見えるんだよなあ。。。うむむ。

スポンサーサイト
2005-06-14

今月の映画 「ダニー・ザ・ドッグ」


映画ダニー・ザ・ドッグ-1


映画ダニー・ザ・ドッグ-2


久しぶりのリュック・ベンソン作品である。(でも脚本のみだったり)


5歳の時に誘拐され、戦う為だけの闘犬として育てられたダニーは、高利貸しのバートに連れられ、取り立てと闘いに明け暮れていた。首輪を付けられ、感情さえも忘れていたダニーは、ある日、事故で視力を失ったピアノ調律師、サムと出会う。数日後、バートとダニーが乗る車にトレーラーが突っ込んでくる。大ケガをしたダニーはサムに助けられ、サムと、サムの娘ヴィクトリアの元で暮らしながら、次第に人間らしさを取り戻していくのだが、死んだと思われていたバートは生きていて・・・。


最近の彼の作品は「TAXI」とか割といっちゃってる系が多いので、ちょっとどきどき(マイナスな意味で)していたのだが、その心配は杞憂に終わる。予定調和なストーリー、結末にも関わらず、いったいどうなるのかつい手に汗握ってはらはらささせられる。アクションが練りに練って洗練させられているのが一番の理由だろう。

荒削りだった「ニキータ」(でも好きな映画)や説明不足の「レオン」(でも大好き!)から鑑みると、随分魅せ方がうまくなったものである。

相変わらず突っ込みどころは満載だけど、それがほぼ気にならないところまで昇華しているんだからね。(笑)


ダニー役のジェット・リーが何てったって素晴らしい。1963年生まれって、はっきり言ってびっくりだ。どう見たって二十歳そこそこの若者にしか見えない。十八歳の設定の制服姿のビクトリアと並んでまったく違和感がないのだから恐れ入る。

もちろん、若く見えるだけじゃない。映画の最初の方はまるで本能のままの動物にしか見えないのが、だんだんと人間味を増してきて、それに伴って魅力的になっていく。おどおどした怯えた小動物の目があまりに印象的なので、自分がサムの家族として迎えられていると理解したときの笑顔はこちらまでうれしくなるほど。目の演技が卓越した役者さんだ、と改めて思う。

特に首輪をはずすときの演技は、観ながらついはらはらしてしまった。


それに加えてアクションシーンの素晴らしさ!

さすが少林寺でデビューしただけある。


対するサム役のモーガン・フリーマンの演技もいい。盲目という設定で全編サングラスをかけたまま、表情での演技は難しい役なのだが、体全体から愛情があふれ出すようなサム像はなかなかお見事だ。個人的にはミリオンダラー・ベイビーのフリーマンより好きだ。

養女役のケリー・コンドンという女優さんは知らなかったが、なんとなくアメリを思い出すコケティッシュさがなかなかかわいい。わかりやすい美人さんじゃないけど、それがかえってどこかあたたかな雰囲気を出すことに一役買っていたように思う。


見終わって「ニキータ」をリメイクした「アサシン」をちょっと思い出した。

突出してこれ見よがしなものはない。けれど魅せるための、楽しませるためのポイントは押さえている。そんな映画ではないだろうか。

リュック・ベンソン作品としては、珍しく(苦笑)バランスがとれているんじゃないかなあ。

アクションが好きな人も、泣ける映画が好きな人にも楽しめる一本ではないかと。

 

 

2005-06-08

キャラメルボックス その弐 

先日観た「僕のポケットは星でいっぱい」の続き(?)で「広くてすてきな宇宙じゃないか」を観に行った。
手違いがあったようで、あわやチケットゲットならずか?!というシーンもあったが、スタッフの方の暖かい機転で事なきを得る。
まったく日頃の行いは良いに越したことはない。(誰の?)


で、肝心の舞台。


やはりチラシにもサイトにもあらすじ紹介がないのでここには書かないけど・・・不覚にも泣いてしまった。
泣けるよ!ホントいい話です。私もあんなおばあちゃんが欲しいっ!!!!



いやでも、しみじみ一人で行ってよかった。
マスカラが涙で溶けた顔って、ホント見れたもんじゃないもんな。(笑)


2005-06-04

キャラメルボックス

ひょんなご縁で初めて演劇集団キャラメルボックスのお芝居「僕のポケットは星でいっぱい」を拝見した。


舞台は好きだが、思えばニッセイ子供劇場から始まった私の観劇人生もどちらかというメジャー指向。(子供劇場から馴染んでいた劇団四季がメジャー路線を突っ走っていったこともあるが)
現在はとにかく古典に偏りまくっている。
なにが言いたいのかと言えば、たぶんその間に位置する、このようなタイプは今まで観たことがなかった、ということだ。どこかクリエイター系というか、役者馬鹿系というか(失礼!)、そういう人たちのわかりにくいお芝居だと思いこんでいたせいもある。

例えば、フランス映画とアメリカ映画みたいな違いだろうか。
わかる人にわかればいい、みたいな感じなんじゃないだろうかと。


思いっきり勘違いでした。思いこみでした。ごめんなさい。
わかりやすいストーリー、練られた演出。音楽もいいのはさらにポイント高い。(CD欲しいぞ!)
役者さん達は揃って芸達者なのに、がちがちに力が入っているわけでもなく、その辺のバランスも素敵である。
はっきりいって、私は大好きだ、ここのお芝居。


あ、あとこれは書いておきたいんだけど、ジャスト1時間という『ハーフタイムシアター』という形式、これも個人的には凄くいい、と思う。
お芝居を観て、集中力が持つのはせいぜい1時間だと思うし、大作を観る時のような気合いがいらない、その軽さが好き。
気楽に観に行こうと思える。
確かにストーリーをうまくまとめきれないならヘタに切り刻むのはやめて欲しいけれど、それだけの力量があることは間違いない。


チラシにもオフィシャルサイトにもあらすじ紹介がないので、あえてここでも話の筋には触れない。興味がある向きは是非一度ご覧になったらいいと思う。
私が観た日は、後ろの席でたぶん中学生くらいの女の子が大笑いしながら楽しそうに観ていた。老若男女が楽しめるということ。そのことからもここの良さは知れるんじゃないかな?



2005-06-03

今月の映画 「ラベンダーの咲く庭で」


映画ラベンダーの咲く庭で


単純に泣きたい、はたまた笑いたい人には向かないかもしれない。

けれどとても丁寧に作られた、切ない映画。


主人公(?)は二人の老姉妹。イギリスはコーンウェルの海岸沿いの家で静かに暮らしている。どうも姉は一度結婚したことがあるようだが、妹はまともに恋愛もしたことがない様子。その妹が海岸に流れ着いた若い男性を見つけ、はからずも心を奪われてしまい・・・。

言葉も通じない美しい若き異国のバイオリニスト。そこにさらに登場する、美しく才能にあふれ、さらに彼と同じ言葉を共有するファム・ファタール。

彼らが入り込むことによって、静かな日常に、平穏な田舎の町に波紋が広がっていく。


失いたくないという気持ち。あきらめていたことだけに一度手に入れてしまったらさらに執着は増えるものだ。けれど、反対に自分の老いも、わかりすぎるくらい自覚している。そのあやういバランスの中で、彼女たちは彼を失う予感にさいなまれ、苦しむ。

彼を見つけたのは偶然かもしれない。けれど、その偶然にさえ、なにか権利のようなものを求めずにはいられない気持ちを誰が笑えるだろう。


「私が最初に彼を見つけたの」


妹、アーシュラのセリフに、たぶんこの映画の全てが語られている。


主役二人を演じたジュディ・デンチとマギー・スミス(どうしてもマクゴナガル教授に見えてしまうんだけど!)は言うに及ばず、この映画の良さはパワフルな家政婦のミリアム・マーゴリーズや医師役のデイヴィッド・ワーナーの存在も大きい。

彼らの小心と自分勝手な思い、入り込んできた異物に対する興味と恐怖。ベテラン俳優はそのあたりを余すことなく演じきっている。

そういう村の人々のリアルな描写に比べると、流れ着いた本人のアンドレア役のダニエル・ブリュールや彼を表舞台に連れ去るオルガ役のナターシャ・マケルホーンの描写は、同じ自分勝手でも後味の悪い気分が残る。彼らの背景や心の内もまるで言及されていない。若さ故、という解釈もあるだろうけれど、せっかくこれだけ他の部分を丁寧に描いた映画なのだから、上映時間を少し延ばしたとしてももう少し夢は見せて欲しかった、と思う。


現実はそんなもの、と言われたら、それまでだけど。


最後に、静かにパーティを抜けて帰って行く姉妹が哀しい。

せめて、形だけでもいい、追ってあげて欲しかった。



--------------

長い年月、私は来るはずのない王子様を待ち続けた。

そしてある日、とうとうその人はおとぎの国から海を越えてやってきた。

彼と過ごした短い季節、私は心が震えるほどの幸福感を味わった。

--------------


恋は落ちてしまうものだけど、それを受け入れられる時間には限りがある。

必ず老いてゆく存在である人間なら、それは仕方がないこととしても。

図らずもそのぎりぎりまで待ち続けてしまった人にとって、出会うことが幸せか、知らないままの方が幸せなのか。

プロフィール

hijiri

Author:hijiri
長年のITまみれな生活を経て、着物と煙管、和文化と美しいもの、酒と美食(B級)をこよなく愛する生活。
■日本の文化と”今”をつなぐ再実感マガジンJapaaanでライターやってます。
http://mag.japaaan.com/
■cafeglobe読者エディター、やらせて頂いてます。
http://www.cafeglobe.com/2013/06/030174cafeglobe_readers.html
■ミラーサイトはこちら http://ameblo.jp/hijiri-info

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。