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2005-10-30

倉木麻衣 in 日本武道館


2005-10-30


先日友人と飲んで、結構夜遅くに帰宅してメールチェックしたら「おめでとうございます!ライブモニターに当選しました」とのメールが来ていた。

誰のライブかなあと思ったら、なんと倉木麻衣。おおっ!
そのうえ会場が日本武道館ですか!
おまけに翌日かいっ!(いやその時点では既に当日だし

わざわざモニターなんぞ必要ない人気コンサートではないのか?との疑問が頭をよぎるも、酔っぱー状態な私はとりあえず思いついた友人にお誘いメールを入れてそのまま寝てしまった。
それが第一の間違い。

次の間違いは、そのメールが激しく延着したらしいこと。
「今日は行けないごめんねー」と連絡が来たのが、既に当日の夕方。うーん、どうしよう。一人で行ってもいいけど、なんとなくそれもどうなのか・・・うむむ。
でも、なんてったって日本武道館だし・・・(貧乏性)
結局、開演2時間前に捕まえた友人に無理矢理つきあわせたが、そうでなければあやうく権利を放棄するところでした。



放棄しなくて、ホントによかった。



倉木麻衣自体は、嫌いではないが、そんなに好んで聞くという感じでもなかった。
元々彼女はヒット曲も多いし、どちらかというと聞き覚えのある曲も多い。ただ、R&Bブームの時からなぜか私の周りには男性は倉木麻衣派、女性は宇多田ヒカル派が多くて、その影響かなんとなくそんなにご縁がなかった、というところだろうか。
今回もだから男性を誘った方が喜ばれるんだろうなあ、と割と真剣に考えたくらいだし。

かわいらしくて線が細い印象があったから、そういう思いこみもあったのかもしれない。


武道館ライブは3年ぶりらしい彼女は、けれど覚えていたより随分大人びていて、そしてとても礼儀正しくて、素敵な女性だった。歌も相変わらずうまいし曲もいいけれど、歌の合間に語りかける言葉の端々に思いやりがあふれていて、見ていて気持ちがいい。
中盤には「ここからしばらくバラードを何曲か続けて歌いますので、座って聞いて下さい」と、ファンを気遣い、感極まって涙ぐみ、出血大サービス(なんと五曲!)のアンコール後には、深々とお辞儀をして「気を付けて帰って下さいね」

たぶん実際に会っても、きっと素直ないい子なんだろう。そんな彼女の優しいオーラにあふれたコンサートは(ノリノリで踊りまくって)本当に楽しい時間でした。



しかし「いい子だよね~」との私の感想に同行の友人

「娘に欲しいよね」

・・・いや、さすがにその言い方はいかがなものか。


 

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2005-10-26

スニーク・プレビュー 「ステルス」


映画ステルス


アメリカ海軍のパイロット、ベン、カーラ、ヘンリー。彼らは戦闘機ステルスを操る精鋭チーム。成果をあげ、晴れて空母に乗艦することになった彼らのチームに、4人目のパイロットが加わることになった。空母に現れたそのパイロットは、なんと最新鋭の人工頭脳を搭載した、究極の無人ステルス“エディ(E.D. I.)”。

学習能力を搭載したエディだが、雷の直撃により制御不能になり暴走を始める。エディの行動を阻止するために、ベン、カーラ、ヘンリーが追撃に向かうが、ヘンリーが墜落し、カーラは機体の故障の為単独で北朝鮮に墜落、機体を爆破せざるを得なくなる。ベンは単独でもエディを止めようとするが。。。


実写と合わせても全く違和感がないCGがなんてったって素晴らしい。おまけに4Kスクリーンでの上映である。普通の画面で観たって充分に迫力満点に違いないんだから今回の画面のゴージャスさは推して知るべし。音響のマッチングのよさといい動きのなめらかさといい、文句のつけようがない。

元々ロブ・コーエン監督は日本のアニメ、マクロスシリーズや甲殻機動隊などの大ファンと聞く。日本のアニメの質の高さには定評があるけど、確かに実写版マクロスと言っても通る映画だ。

さすがに板野サーカスは出てこないけどね。(苦笑)



しかーし!

最後までどうなるかはらはらと手に汗を握ったという点ではエンターティメント性は抜群、二時間があっという間だったけれど・・・。頭っからテロの首謀者が一同に介しているからと言っていきなり他国のビルを破壊するって、それまずくないですか?

思わず現実のアメリカかと思ってしまったほどだ。(苦笑)

他にも核弾頭を持ってるからといって、そのまま破壊、周辺を放射能汚染にさらすわ、北朝鮮軍に追いかけ回されているカーラを助けるために勝手に入国するわ国境警備施設を破壊しまくるわ、数人の思惑(それも割と個人的)な話で世界戦争まで引き起こしそうなことを次々にやらかしているんだから恐ろしい。

単なる機械の暴走で街が消滅し大勢の人が亡くなるなんて、例え作り話といえども冗談が過ぎるんじゃないだろうか。ダーティペアじゃあるまいし。


途中でやたらとカーラが被害予想について言及するのも、なんだか現実のアメリカ軍の言い訳に聞こえて仕方ないと言ったら、うがちすぎだろうか。私たちはここまで考えている、けれど不幸な事件は起こってしまうのだ、みたいに言われている気がしてどうも落ち着かない。


それでも、外部に敵を求めないで軍の内部抗争と思惑の絡みという描き方に留めたのは評価できるし、納得はできないにせよ先が読めないテンポの良さでぐいぐい引き込まれてしまうのは確かだ。

それだけの「作りモノなリアル感」と「迫力」を産んだ努力には素直に頭が下がる。



戦闘機とかエアショーとかいう単語に素直に反応してしまう人に。

そしてジャパンアニメのアクションシーンが大好きな人に。

完全な虚構である世界を頭を空っぽにして楽しむつもりなら、ばっちり二時間ワクワクできる映画であることは保証します。





・・・それにしても、同チームのパイロットが三人同時に休暇って、あり得るの?

おまけになぜにタイ??(笑)



2005-10-25

今月の映画 「ALWAYS 三丁目の夕日」


映画ALWAYS三丁目の夕日


昭和33年の東京では東京タワーが建設中。短気だが情の厚い則文が営む鈴木オートに、集団就職で六子(むつこ)がやってくる。小さな町工場にがっかりした六子だったが、様々な出来事に出会い季節を巡るうちに、鈴木家の家族にとけ込んで行く。一方、鈴木オートの向かいで駄菓子屋を営む茶川は、今は少年誌に冒険小説を連載して生活している。飲み屋のオカミ、ヒロミに淡い思いを抱いている彼は、ある日酔っぱらってヒロミにうまく言いくるめられ、身寄りのない少年、淳之介を預かることになるのだが。。。


ご存じ、西岸良平のコミック「三丁目の夕日」の映画化である。あの独特の絵柄を実写でどうするんだろうと密かに思っていたが、いやはやどうして期待以上だった。

かなりの部分で「CGでござ~い」という絵が出てくるのはご愛敬だが、小道具や服装、細部までよくあの時代を再現したなあ、と思う。

出演者全員が漫画チックな演技に徹しているのもえらい。堤真一が鉄人28号だったなんて私は知らなかったよ。(笑)

堤といい芥川役の吉岡秀隆といい、基本的に演技はうますぎるわ濃い(すぎる)わな人間が集まっている感じなのに、かえってそれが雰囲気をうまく作り上げていたようにさえ思える。このあたりはさすがと言うべきか。

特に子役二人、一平役の北清水一輝君と淳之介役の須賀健太君がいい。こまっしゃくれで面倒見のいい一平とたぶん大人の顔色を伺いながら生きてきたであろう淳之介がリアルで、笑えたり泣けたり。

子役の演技はその映画の質を左右するから、その面ではカンペキにこの映画は成功している。

彼らに負けずによかったのが六子役の井掘北真希ちゃん。私は彼女がどういう人かも実はよく知らないのだけど、青森から上京したての純朴な女の子を赤いほっぺも初々しく(当然メイクだろうけど)かわいらしく演じている。青森弁なども出身の人が聞けば違うのかも知れないが少なくとも私には違和感無く聞こえたし、演技も自然でとてもよかった。

意外だったのが、ヒロミ役の小雪である。ヒロミというキャラクターは蓮っ葉で調子が良くてでもどこか純情で、と、上品一辺倒になってしまってはヒロミではなくなってしまうから、正直小雪ではどうかと思っていたのだが、はっきり言ってまったく違和感なし。

私は「ラスト・サムライ」の彼女より全然好きですね。


物語は淡々とエピソードを積み上げて行くだけ。特にエポックメイキング的な出来事はない。けれど、それはそれでいいのだ。

薬師丸ひろ子演じるお母さんにたばこ屋のファンキーなおばあちゃん、やもめのお医者さん宅間先生、気のいい飲み屋の常連。。。etc

実は彼らはあの頃の日本のどこにでもいるステレオタイプの存在でしかない。誰もが知っている「お父さん」であり「お母さん」であり「先生」であり、「近所のおじちゃんおばちゃん」なのだ。芥川だってヒロミだって、淳之介だってそうなのである。


どこにでもいる存在。もしかしたら観ているあなたであり私でさえあるのかもしれない。

だからこそスクリーンの前の私たちも、一緒に泣いたり笑ったりできるのである。



「携帯もパソコンもTVもなかったのに、どうしてあんなに楽しかったのだろう」

このコピーがこの映画の全てを語っている。

東京タワーが無かった時代はさすがに知らないけれど、観ているうちにものすごく懐かしくて優しい気持ちになる、そんな一本です。



 

2005-10-19

江戸時代の博物誌

国立国会図書館特別展へ友人と出掛けてきた。
テーマは「江戸時代に描かれた動物・植物」、簡潔に言えば江戸時代の○○図鑑のたぐいを一同に集めた、というもの。どちらかというと、博物館より美術館が好きな私だけれど、こういう”絵”的な展示物は大好物。想像以上に充実した展示をほくほくと回る。


さすが国立国会図書館と言うべきか、展示されているあれこれの説明書きも充実していて興味深い。例えば斑入りのモノはえらく珍重されてそれのみの図鑑が作られたとか、ヒマワリは花が大きいので下品だと言われていたとか、印刷のない昔は”写し”が基本だけど、副写本のタイトルは好き勝手つけていたらしいので中身が一緒でタイトル違いの本がたくさんあるとか、思わず「へぇ~」ボタンを連続で叩きたくなるようなことばかり。
斑入りのものが珍重されたなんてのは、オランダなんかでもよく聞いた話である。どの時代、どこの国なんていうのは関係なく、人間は珍しいもの、人に見せびらかせるものに弱いという見本みたいな話かもしれない。

ちなみに斑入りっていうのはいわゆる病気のものがほとんどなので、子孫にまったく同じ現象が出ることはまずない。オランダのチューリップ・バブルなんてのは、このあたりが大きく関係しているのです。


もうひとつとても面白いと思ったのが、いわゆる「和名」。正確には”たぶん名前もよくわからないけどとにかくイメージでつけてみました”的な『呼び名』のバラエティの豊かさである。

例えば

班車魚 =マンボウ
火海月 =ヒクラゲ
ウドン海月 =ユウレイグラゲ
草鞋貝 =カキ
ピイチイ =コシジロヒヨドリ
類違音呼 =オウム
火食鳥 =ダチョウ
黄雀 =マヒワ
小蝶花 =パンジー
凰梨 =パイナップル
ゲゲバナ =レンゲ


・・・どうです?読めなくてもどんなものなのかなんとなくイメージできるでしょ?
改めて並べてみると、どれもなかなかのセンスである。



こんな催しが無料で見られるなんて、恐るべし国会図書館。あなどれん。


国立国会図書館「描かれた動物・植物」

2005-10-15

東京国際映画祭 Tokyo International Film Festival

東京国際映画祭のコンテンツのひとつ「digital TIFF」の招待券を貰ったので出掛ける。細かいことはよくわからんけど、既存の映画をデジタル化した「4Kデジタルシネマ」を上映するらしい。

4K?

3K(きつい、きたない、きけん)の仲間かな?(んなわけない)


後から会場で配られた資料を元にちょっと調べてみたところ、現在の映画業界においてはいわゆるフィルム映画の「アナログシネマ」が九割で、後の一割である「デジタルシネマ」にも解像度が4096×2160画素、800万画素クラスの4K規格と、その4分の1の2048×1080画素、200万画素クラスの2K規格があるんだそうだ。

今回は既にトライアルが数カ所で行われている2Kでなく4Kでトライアル上映というか、お披露目するということらしい。確かにSONYの偉いさんとか色々挨拶があって、気合い十分なところが伺える。

ごたくはさておき、最初の作品クリップ「サウンド・オブ・ミュージック」のジュリー・アンドリュースが出てきた瞬間、大げさでなくびっくりした。ものすごく画面が綺麗!

実はこの映画は相方のお気に入りで、ビデオでもDVDでもよく見ているのだけれどそんなもん比較にならないくらい新鮮だ。連れていった当の相方も画面に釘付けである。

デジタル化というとなんだか画質は劣化傾向にあると思っていたのだが、それだけではないということなのか。技術の進歩って本当に凄い。


感心至極で観ていたのだが、そのうちにSONYのプレイステーション3の映像になって少し怖くなった。戦闘シーンやレースシーンが怖かったのではない。あまりに「なにも感じないこと」が怖くなったのだ。

実は私は結構な恐がりで、血が出まくりのスプラッタやホラーは予告編でさえ目をつぶってやり過ごすほどダメな人間である。そんな私が『平気』で観ていられるのは何故なんだろう?

たぶんどれだけ精巧にできた画面でも、全てが作り物の世界では”重さ=重力”や”熱、例えば血の熱さや体温”みたいなものを感じないからではないかと思う。

恐がりの人間というのは、自分に対する「危険なあれこれ」を無意識の本能のアンテナで常にモニタリングしているようなところがある。つまりどれだけ「リアルに見えて」も本能が危険だと感じなければ反応することはない。

例えば、ガラス越しに火事を見ているみたいな。


けれど、これに心が慣れてしまったら、それが普通のことになってしまったら。

本能が麻痺してしまうことはないんだろうか?

いつでもガラス越しのように感じるようになってしまったら。もしくは精巧に作られた作り物の世界がいつでも周りにあったなら。


怖い、と思わない世界。

それは、確かにある意味進歩なのだろうけど。





さて、短編クリップの上映が済めば、いよいよ覆面上映会=スニーク・プレビューである。

その作品の感想は別途。。。(続く)

2005-10-14

今月の映画 「ブラザーズ・グリム」


映画ブラザーズ・グリム


19世紀のドイツ・ヘッセン州。呪文や魔術がまだ信じられていた時代。グリム兄弟、ウィル(ヴィルヘルム)とジェイコブ(ヤーコプ)いかさまの魔物退治で賞金稼ぎをする旅を続けていた。しかし、ドイツの村で芝居がばれて、その地を支配するフランス将軍に逮捕されてしまう。将軍はグリム兄弟に命じ、幼い女の子ばかりが行方不明になっているチューリゲンの森の調査に向かわせた。猟師の娘アンジェリカをガイドに、森の奥深くに立つ塔にたどり着いたグリム兄弟は、その塔に伝わる女王の逸話を知る。森には、周囲の人たちとは異なる信仰心を持った者たちが棲みついていた・・・。


最初の魔女退治で画面に引き込まれる、うまい導入だ。その後も物語はとんとんとテンポよく進んでいくのだが・・・テンポよすぎ?

テリー・ギリアムらしいと言えばらしいが、観客の理解のスピードということをこの監督はいまだに気にしないらしい。(笑)

特に途中でフランス将軍が出てくるあたりから話がややこしくなってしまう。

もともとこの時代はフランスがドイツを治めていた時期なので、このようなフランスVSドイツの心情的な戦いはあったと思うし、特にグリム兄弟が過ごすドイツ北部は土地柄もあってそういう気質が強いところだ。それは認めるけれども、別にあれだけフランス軍を悪者に描く必要はなかったのではあるまいか。

スコットランドVSイングランドの宗教戦争じゃあるまいし。

先祖代々の拷問一家のイタリア人のおっちゃんもいい味は出ていたけど、出てくる意味がよくわからん。


しっかり者のお兄ちゃんと夢見がちで世渡り下手過ぎの弟をマット・デイモンとヒース・レジャーがうまく演じている。一見兄弟には見えなさそうなのに、ちゃんと見えるし。

マット・デイモンの金髪がどうとか取りざたされていたが、あれはあれでいいんじゃないのかなあ。私はむしろお腹周りの方が気になった。(笑)

女王役のモニカ・ベルッチは確かに前評判通り美しかったが、思いの外画面に出てくる時間が少なくて拍子抜けだ。あれだけ話題になって、これだけ??マット・デイモンとヒース・レジャーと同列に並ぶほどのキャラだとは思えない。

逆にアンジェリカ役のレナ・へディなんて、かなりの露出量だしキーとなる役なのに、映画チラシやサイトでも名前も出てないって、ちょっとかわいそうすぎませんか?


全般的にもうちょっと整理して欲しかった感があるような。

手放しで面白かったと言うには情報量が多すぎる気がする。


それでも、SFXも豪華だし、出来としては充分平均以上。

気づいただけでも「赤ずきんちゃん」「ラプンツェル」「眠れる森の美女」「ヘンゼルとグレーテル」「シンデレラ」のシーンや小道具が随所にちりばめられて、それを見つける楽しみもあったりする。

魔法とか伝説とか、子供の頃から童話が大好きだった方にはお勧めの映画です。

 

2005-10-14

今月の映画 「NANA」


映画NANA


不幸な生い立ちながらもカリスマ性を持ち、メジャーを目指すパンクバンドのボーカル大崎ナナと、普通の家庭に育ち、ごく平凡で恋が最優先で依存心の強い小松奈々。上京する新幹線で偶然隣り合わせた二人の『NANA』は引越し先の部屋でも偶然鉢合わせし一緒に暮らすことに。趣味も性格も正反対の二人の共同生活は、しかし周りの予想に反しとても楽しいものになっていく。ナナは新しいバンドメンバーを加え、昔の仲間とバンド活動を再開する。その頃、恋人と別れて意気消沈していた奈々に人気バンド「トラネス」のライブチケットが当選する。奈々はそのライブにナナを誘うのだが、ナナには奈々の知らない過去があって・・・・。


はい、今話題の矢沢あいの漫画「NANA」の映画化第一弾でございます。原作の方は現在13巻まで出ているのだけれど、この映画ではせいぜい5巻あたりで終わり。ということはもう既にシリーズ化するのは目に見えてるじゃん、てなわけで第一弾。(笑)


はっきり言うと、まったく期待してなかったが思ったよりも全然いい。原作の美少年少女オンパレードの雰囲気をどこまで保っているかは疑問ではあるけれど、忠実に再現しようとする努力はうかがえるし買える。

特に中島美嘉演じるナナは、まさに原作から抜け出てきたみたい。はっきり言って演技は素人だし、歌っている姿などはとてもパンクには見えないんだけど(笑)、それでも彼女は『ナナ』でしかない。彼女をモデルに漫画の方を描いたんじゃないかと思うくらいだ。

翻ってハチ(奈々)役の宮崎あおいは、強烈にかわいいんだけどハチとしては”頭が良さそうに見えすぎる”のが難。私の中でのハチは「カンペキ天然ボケ天真爛漫すぎ+計算しようとしてもそれが全然意味なさない+赤ん坊みたいに手が掛かりまくり+周りが見えてないけど一生懸命な女の子」であり、だから全てが許される感じなので、あおいちゃんだと頭が良さそうな分だけ「それって分かってやってるでしょ」的な計算高いオンナに見えてしまう。この中では演技は飛び抜けてうまいんだけどね。

まあ、このあたりは完全に好みであり、二人のNANA以外の主要キャラ(特に男性陣)でも観た人それぞれに色々思うところはあるだろう。松田龍平が想像以上に大根なのにはびっくりしたが、まああれこそレンだ!と思う人もいるだろうし。

でも、シンちゃんだけは私は許せなかったぞ。背が高いのだけでもイメージ違うのに『15歳の美少年』にあれのどこが見えるって言うんだっ!

シリーズ化するなら是非そこは善処頂きたい。声を大にして言うぞ。




まあ、色々書いたけど一言で言ってこの映画は、


ダイジェスト名場面名言集。


原作漫画のファンなら充分楽しめる映画だと思います。(笑)

 

2005-10-08

教会でお茶会

お茶席の緊張感が好きでお寺のお茶室巡りも大好きなくせに、あまり茶会というのには行ったことがない。基本的には社中(同じ師匠に習っているグループ)で参加するイメージが強くて、人混み嫌いしらがみ嫌いにはちょっと敷居が高いからじゃないかなと自己分析している。(苦笑)

とはいえ、その苦手なお茶会を教会でやると聞いたら、興味の方が勝ってしまった。


既に八回目を迎えるこの茶会、実は結構有名らしく朝早くからびしっと着物を着た方がたくさんいらっしゃって順番待ちをされている。茶席というのは対応できる人数というのに限界があるから、遅く着いたら(開始の9:30には着いてたんだけど、茶人っていうのはだいたいは朝早起きなんである)自分の番まで辛抱強く待っていなければいけないのだが、予想通り周りで知り合いへの挨拶大会が始まってしまい、一人の私は落ち着かないことこの上ない。
そのうち先生も社中の先輩もいらして顔を拝見したら、ちょっとほっとしたけれど・・・だからーこの空気が苦手なんだってばさ。(笑)


2005-10-08-1


まあそれでも一席二席と参加させて頂いている間にだんだんと慣れてきて、流派の違い、濃茶薄茶の違い、しつらえやお道具など楽しむことができた。
その中でなんといっても面白いのが教会の後ろに茶席があるこの教会そのものである。うろうろしてみたが、なんと日本風庭園や躙り口のあるお茶室まであるんである。お濃茶席でのご亭主が教会の牧師さんでもあったのだが、きりりと着物を着こなしお道具やお軸の説明をする姿は、失礼ながらとても牧師さんには見えない。
研究されているという切支丹についてや、そして細川忠興(有名な細川ガラシャの夫)のお話もとても興味深いものだった。


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野点席もあります。


考えてみれば別に教会に茶室があったって悪い訳じゃないもんね。
だって、ここは日本なんだし。


個人的には利休の茶杓の写しを拝見できたのがよかった。
自分で削るようになって(なんて言えるレベルじゃないけど)、やっぱり興味が深くなったみたいだ。
でもこういう筋のある竹って、なかなか見つけられないだろうな。

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こういうの。まん中に筋があるの、わかりますか?
利休さんも探して探して、秘蔵していたそうでございます。


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立礼席では月がテーマ。
てなわけで、必然的にうさぎさんがあちこちに出没することになる。



一番人気の濃茶席は断念したけど、思ったよりも色々勉強でき内容の濃い一日だった。
やっぱりうまい方の動きは勉強になります。


・・・・しかし朝っぱらから濃ーい抹茶はやっぱりくるわー。(苦笑)




第八回 丘の上チャリティ茶会

2005-10-08

文化庁舞台芸術国際フェスティバル ASIA ORCHESTRA WEEK 2005

ご招待頂けるというので、文化庁舞台芸術国際フェスティバル『ASIA ORCHESTRA WEEK 2005』を観に出掛ける。
各国の代表的な交響楽団が来日しているこのイベント、民族色も濃いこともあって最終日の中国・広州とインドネシアとかなり迷ったのだが、インドネシアのヌサンタラ交響楽団DAYに出向くことに。


クラッシックのコンサートは久しぶりだが、前半二曲はオーケストラ+バリ伝統楽器+バリ舞踊のオリジナル曲で、かなりおもしろい。バリの音楽や舞踊は、基本は神への奉納であるからどちらかというと見た目華やかでも単調な感じがするものだが、そこにオーケストラのメロディラインがのるとなかなかいい感じ。
あまりこのような場に馴染みの無い連れも、面白がっていたくらいだから万人受けすると言えるだろう。



後半二曲はいわゆるクラッシックスタンダード。
特に二曲目はベートーベン7番、第五楽章まであるほぼ1時間弱の大曲である。いわゆる舞踊会用の曲なのでメロディラインがわかりにくいというか盛り上がりにかけるというか、とにかく長~く感じやすい演目である。結構慣れている人間でもたまにキツいと思うくらいだから、初心者な連れにはかなり大変だったようだ。(笑)

一曲目のピアノは、演奏自体は有名な人らしいが、緊張していたのがいまいちオーケストラとのマッチングが悪かったのが惜しい感じ。アンコールのソロの方が全然よかったから、どちらかというとパワフルでもリリカルな曲の方が向いているような気が。



いつも思うのだが、なんていうか日本を含むアジアン人種のオーケストラって、だいたいにおいて途中で空気がだれる感じがする気がする。テクニックうんねんという話ではないのだけど、途中で息切れするというか体力の限界が早いというか。
オランダにいたとき、あっちは本場だから無料のランチコンサートとか安いチケットとかふんだんにあってよく観にいっていたけど、どんなレベルであってもその感覚はなかったから体の作りの違いというのは思いの外大きいのかもしれない。
日本はなにごとにもテクニックありきの傾向があるけれど、1時間近くぶっとうしでの演奏のクオリティを考えると、このあたりも無視できないというかもっと工夫が必要というか、そんな気がした。





まあ、たまにはちょっとお洒落してこういう雰囲気もいいもんです。(笑)

 
2005-10-02

平成17年度 第60回芸術祭オープニング 「ジゼル ~能とバレエによる~」


ジゼル


数カ月ぶりの能。


バレエの定番の悲恋物語「ジゼル」を能で上演すると知ったときはかなり半信半疑だった。
昔、平家物語をバレエにしたという新作バレエを見てげっそりした覚えがあるので(地味すぎて)よけいだったのかも知れない。

しかし、はっきりいってかなり面白く、楽しめた。いわゆる能のわかりにく部分、例えば単調なリズム、変化の少ない動き、ストーリーのわかりにくさ、などが軽減されているので、まったくの初心者が見るならこちらの方がいいのではないかと思ったくらいだ。

バレエでは女王ミルタをはじめとするウィリー達の悲しくも華やかな群舞も一つの見所だけど、能ではそうそう登場人物を増やすわけにはいかない。ジゼルに代表される「純真な愛」の部分と、ミルタ&ウィリー達の受け持つ「恨みと悲しみ」の二つをどう表現するのかと思っていたら、ジゼルを黒と白の二つに分けるという新鮮な切り口。
アルブレヒトを恨む『黒のジゼル』が、彼と舞いながら過去の幸せだった日々を思い出し、愛にあふれた『白のジゼル』へと変化していく。舞台上で衣装まで変化してしまうのには正直驚いたが、それが無理なく演出にとけ込んでいたのには素直に感心した。
男と女の相舞というのもあまり覚えがないが、切なく美しく、物語にはぴったりだった。

衣装といえば、いわゆるロマンチックバレエ独特の軽やかな衣装を伝統的な重い能衣装でどう表現するのかというのもひとつの興味だったのだが、これも意外と着物姿でも違和感がない。
ただ、ジゼルにこだわって十字架などを無理矢理くっつけるよりも、こちらも斬新な解釈で他の小物に変更したようがよりしっくりきたのではないだろうか。


クラッシックバレエも久しぶりに見たが、日本のバレエも随分よくなったなあと思う。昔はテクニックは抜群でも、どこか堅苦しくてうまく踊ろう踊ろうという雰囲気がぷんぷんしていて見ていて苦しかったものだが、今の若手ダンサーはのびやかなものだ。
いい意味で垣根が減ってきたということなのだろう。

日本古来の伝統だけでなく、輸入ものの文化もこなれてきたというところに、これからの可能性も感じる。

お能とバレエ、日本の伝統と西洋の文化、意外といい組み合わせなのかもしれない。
古典が珍重されるのがこの手の伝統芸能の宿命だけれども、もっとこんな新作が出てくればまた違った世界が開けてくるのかもしれない。


とまあ、お堅い感想はこれくらいで。




「ジゼル」というバレエの古典を能でやったらどうなるか、それは確かに興味あったんだけど。
たまたま四階席とはいえ最前列の席がとれたというラッキーもあって、ふらふら気軽に見に行っただけだったんで、


まさか皇太子殿下が来るような舞台とは思いませんでしたよ。



その他にも文部副大臣とかそうそうたる方々による開催式まであっちゃったりして。
国家斉唱ですよ?起立!ですよ、奥さん!い、いや皆さん!!
・・・・びっくりするでしょ、そりゃ。ジーンズで行っちゃったよ。


まったくそんなんだったらイブニングドレスでも着ていったのにさあ。(そんなものどこにあるんじゃい)


昔、オランダでやっぱり普通にコンサートに行ったら女王様がいらしてて、全然知らない隣の席の兄ちゃんに「ほぉら、あれが俺らの女王様だよーん」とうれしそうに教えられた事がある。ろくにSPもついていない状態で観客達も別に特別に感じている様子もなくて、そんなお互いの信頼感に「日本とは違うなあ」と思ったのだけど、今回も同じように物々しい感じがなくてふとその出来事とオーバーラップした。
周りもそんなに緊張した感じも特別な感じもなくて。まあ、私たちのように普段着でへろへろ行ってた奴もいるくらいだったし。

同じ人間と言ったら特定の場所では問題になりそうだけど、こうやって一緒に同じものを見て楽しめるんだったら、日本もまだそう捨てたものじゃないのかもしれないな。



「新作能:ジゼル」 友枝昭世、梅若晋矢、山本東次郎

「バレエ:ジゼル」 西山祐子、山本隆之、厚木三杏、富皮祐樹




プロフィール

hijiri

Author:hijiri
長年のITまみれな生活を経て、着物と煙管、和文化と美しいもの、酒と美食(B級)をこよなく愛する生活。
■日本の文化と”今”をつなぐ再実感マガジンJapaaanでライターやってます。
http://mag.japaaan.com/
■cafeglobe読者エディター、やらせて頂いてます。
http://www.cafeglobe.com/2013/06/030174cafeglobe_readers.html
■ミラーサイトはこちら http://ameblo.jp/hijiri-info

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