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2012-08-29

今月の映画 「ウェイバック - 脱出6500km -」




第二次世界大戦真っ只中の1940年、ポーランド人兵士のヤヌシュ・ヴィスチェック無実ながらもスターリン批判とスパイ活動の容疑で逮捕され、ソ連・シベリアにある矯正労働収容所へ連行される。収容所は夏には厳しい暑さ、冬には身を切るような寒さが襲うという過酷な環境で、さらに食事も到底人が食べるような代物ではないという有様。
しかし地図も確かな情報もないものの、ヤヌシュは拷問を受け彼が不利になる証言をした妻を罪悪感から救うため、自由を求めて脱出することを決意する。猛吹雪の夜、事情も背景もバラバラなメンバー7人は収容所を脱出。
しかしその工程は過酷を極め・・・・。




ピーター・ウィアー監督と言えば、古いところでは「刑事ジョン・ブック 目撃者 」、
新しいところでは「グリーンカード」や「トゥルーマン・ショー」などだと思うが、
個人的には最初に観た「ピクニックatハンギング・ロック」の印象が強烈に残っている。

オーストリアのハンギング・ロックで忽然と消えた三人の良家の子女たち。
実際に起こった事件を題材にした白昼夢のような寓話のようなまか不思議な映画。
なんとも不思議な空気感が漂っていたが、
そういえばこの「ウェイ・バック」も実話をもとにしているせいなのか、
悲惨な内容なのにどこか同じような印象を受けた。



政治犯の嫌疑を受け、シベリア・グラグ流刑地に送られたポーランド軍士官、ヤヌス。
過酷な労働と人を人とも思わない扱い、そして極寒の自然の中で、
彼はひそかに仲間を集め激しいブリザードの夜に脱走する。


山のサバイバルに長けたヤヌスのおかげで無事に逃げおおせた一行は、
乏しい食糧と厳しい自然の中ひたすら国境へ向かう。
ナショナル ジェオグラフィック協賛という、雄大で過酷な自然の景色。
深く暗いシベリアの森と目を開けていられないほどのブリザード、
山の上から見下ろすバイカル湖の大きさ。見渡す限り黄土の広がるタクラマカン砂漠、
むき出しの岩肌が人間を拒むかのようなヒマラヤの山稜、インドの緑豊かな段々畑。
最初はお互いがお互いを探り合い、挙句の果てには「共食い」などと口に出していた男たちが、
しかしだんだんと笑いあうようになり乏しい水を分けあい、
生き残る仲間として進んでいく姿はどこか童話的で感動的だ。


なんといってもお久しぶりのエド・ハリスが秀越。
たぶんスパイでも会ったのだろう冷たく無口なアメリカ人、スミスの存在感。
目の演技はさすがの一言である。

そんな彼を変えるシアーシャ・ローナン演じるイレーナがこの作品のキーパーソンだろう。
一見可憐だがたぶん生き残るために何でもしてきただろうしたたかさを垣間見せつつも、
少女らしい無邪気さでスミスをはじめ彼らを人間として蘇生する。
彼女が紛れ込んだ翌日、湖で手作りの石鹸を使っていそいそと髭をそり体を清め、
身づくろいする男たちが愛おしい。


彼女が足手まといになることもわかっていても見捨てられない、
そしてその小さな存在によって人間らしい心を取り戻していく男たち。
コリン・ファレル演じるロシア人極悪犯罪者バルカでさえ、その心の変化には逆らえない。
(そして、こういう荒くれ者を演じるコリン・ファレルの見事なハマりっぷりは相変わらず(笑))
どんな極限状態であっても、自分よりも弱い者を見れば自然と守る心が芽生えるのが本能であり、
それが人間の姿だと改めて語っているようだ。



昔なにかで読んだことがあるのだが、
ぎゅう詰めのラッシュ等では自分のパーソナルスペースにまで他人が入り込むため、
同じ人であるという認識を薄くしないと精神が持たないのだそうだ。
いわゆる物体として相手を認識することで、心の平安を保つ。
人をまるで虫ケラのように扱う収容所の生活は、まさにそれではないか。
簡単に暴力を働き、嘘をつき、搾取できるのは、たぶん相手を同じ人間と思っていないからだ。
そんなことを思っていたら自分が生き残れないと誰もが思っているのだから。


けれども、協力してブリザードをやり過ごし、食料を分け合い、名前を呼び合い、
相手を同じ人間として尊敬しあえば、どうしたってそんなことはできなくなる。
相手が小さな少女であればなおさらだ。
彼らは過酷な旅の中で、そんな心の再生の道も確かに辿っていて、
それが余計にどこかやさしいほっとするような感動をも呼び起こしたのかもしれない。




ヤヌスはどんなことがあっても、妻の待つ家に 帰らなければならなかった。
妻の証言によって政治犯としてシベリアに送られた彼は、
恐らく拷問されて自分を裏切っただろう妻のために、大丈夫だと、
お前は許されていると言うためだけに6500kmの道のりを歩き貫く。


自分を裏切った妻の自責の念を救いたいと思う彼の信念の強さ。
ラストシーンはもしかしたら幻想だったのかもしれないけれど、
それでもその愛の深さと相手を思う強さには素直に憧れる。



そう、過酷な脱出劇でありながら、最初に書いたようなどこか寓話的な空気に満ちているのは、
この作品がこれらの二つの大きな愛の物語でもあるからなのかもしれない。
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2012-08-26

MIDTOWN WATER WORKS 2012@六本木ミッドタウン


水花火ってどんなの?と思ったけど、
これが結構な迫力で綺麗。











残暑の中、涼しくってなかなかオススメです。




MIDTOWN WATER WORKS 2012
http://www.tokyo-midtown.com/jp/summer/2012/waterworks2012.html
2012-08-26

夏生まれ肉食女子祝いホムパ


おなじみ(?)肉食女子の会。
今回は夏生まれのお祝い名目で開催。



ちなみに祝われる人4名VS祝う人2名。
なんてバランス悪い(笑)
(さらには本当は5:2の予定でした(爆))






本場仕込みのパエージャ。





皆様の下僕である私は当然メインの肉料理を献上。


豆料理いいというリクエストにお答えし、チリコンカンを自己流にアレンジ。
ヒレ肉をじっくり焼いて、チリで辛めに味付けしたチリコンカンをソースに、ちょっと大人風味で。




ハッピーバースデー♪




空いたワインは計6本。
一人1本の計算、わはは。


今回も食べて飲んでしゃべって楽しゅうございました♪







そして祝う側だった私にまで、いろいろとお土産やら。
いつもありがとねw

2012-08-24

今月のたなぼた その二


ラケットではありません。指物の菓子器です。

2012-08-12

富岡八幡宮 例大祭


今年は3年に一度の例大祭本祭り。
前回は担いだけど、今年はおとなしくカメラマンで(笑)





町内巡航へ、待機所を出発。







「させーっ!」



ビル街なので結構シュールな風景。



消防の方も待機。



「そーれっ!」

水掛も豪快ww




町内をくまなく渡ります。




各地に設けられた接待所ではビールや食べ物が振舞われます。
ある意味これを延々と繰り返す(笑)







「わしょーいっ!」



お疲れ様でした!



こんなのまで!
サッポロさん、すごい!!


2012-08-11

潤菜どうしん×つきじ左光 番外編




いつも美味しい日本酒を飲ませ頂く左光さんと野菜料理のどうしんさんが
わっかさん主催で料理と日本酒のマリアージュの会をされるというので参加。


折りしも日程は東京湾大華火大会の日と時間。
まさに「花火より団子(笑)」







このお酒はもう手に入らないそうです。
スパークリングのロゼワインみたいな味。





















この粒の大きさっ!







ゴーヤをご飯というのは目からうろこでした。
お味噌汁の出しは前段に出てきた茹で野菜サラダのものを使用したそうです。



ワインみたいなラベル。





デザートにも日本酒ww



器も素敵で料理方法もいろいろ目からうろこで勉強になりました。
(ついついしつらえの茶道具で脱線してすみませんでした・・・・(汗))


しみじみ美味しかったです。
ご馳走様でした!





そんな素敵な宵のいでたちはこんな感じ。



本日のいでたち。薄緑青の秋草模様の浴衣にモノトーンの博多で侍結び。
根付は色合いをあわせた蜻蛉玉。





片耳だけトカゲのピアスでお遊び♪




つきじ左光
http://www.t-sakou.com/


潤菜 どうしん
http://www.tokyo-calendar.tv/dining/12092.html

わっか
http://www.facebook.com/WakkaCooking



2012-08-09

今月のたなぼた



2012-08-05

大英博物館 古代エジプト展@森アーツセンターギャラリー


今回の見どころは、なんといっても世界最長の「死者の書」。
(グリーンフィールド・パピルス)
なんと長さ37m!!


パピルス(Papyrus)は、葦のような植物から作られる紙のようなものだというのは
結構知っている人は多いだろうが、そもそも茎ですよあなた。
そのうえ、この製作工程がすごい。(Wikipedia「パピルス」より抜粋)

1.材料として数mの高さがある草の中ほどの部分を切断する。
 材料を取る場所が茎の中ほどに近づくほど製品の質は高くなる。
2. 刈り取った茎の皮(表皮・皮層・維管束の部分)を剥いで長さを揃え、
 針などを使って縦に薄く削ぎ、長い薄片を作る。
 茎は断面が三角形をなしていて広い面から薄片を削いでいくため幅は少しずつ狭くなる。
3.薄片を川から汲んだ水に漬け、細菌が繁殖してある程度分解が始まるまで2日ほど放置する。
4.フェルトや布を敷いた台の上に少しずつ重ねながら並べ,
 更にその上に直交方向に同じように並べ、さらに布で覆う。
5.配列を崩さないように注意しながら槌などで強く念入りに叩いて組織を潰し、
 更に圧搾機やローラーなどで圧力を加えて脱水する。2、3日かけて圧搾・脱水させる。
6.乾いた布で挟んで乾かし、4日ないし1週間かけて日陰などで乾燥させる。
7.表面を滑らかな石や貝殻、また象など動物の牙などでこすって平滑にし、
 その後、縁を切り揃えて完成。



これが37m使われているわけで、まずはそれだけですごい話である。
さらに全ての文字と絵が手描き(当たり前)


私なんか絶対にできない。(作るのも作らせるのも)





まあ、そんなゴージャスな「死者の書」なわけですが
この死者の書っていうのが、どうも冥界を旅する地図というか
旅行ガイドみたいなものだったよう。
現代の旅行ガイドと違うのは、
無事に冥界へたどり着いて復活転生をするためには、
相当高度な試験があったらしく
間違えちゃいけない呪文や手順が書かれていることで
そういう意味では参考書やアンチョコみたいなものでもあったのかな。



なんていうか頑張ってクリアして戻ってくるもんね、みたいな雰囲気は
古代の人たちは大まじめだったのだろうけども
なんとなくほほえましいしいじらしい。




ミイラといい、この死者の書といい、
古代エジプトの人々は輪廻転生を信じていたし
死んだ人と生きている自分たちも繋がっていると信じていた。
いろんな考え方があると思うけど
死んでしまった愛おしい人々が永遠にいなくなったのではなく
他の世界を旅しているだけと思えるのは、
もしかしてすごく救われる考え方かもしれないとふと思った。



もう会えないより、また会えるの方がきっといい。
もしかしたらこの同じ時間軸の中ではないのかもしれないけど。





それにしても、死者は身の潔白を証明するため、
神の前で42項目もの罪を犯さなかったことを告白するらしいのだが、
(少しでも言い間違えると有罪となり、
心臓は怪物アメミトの餌食になってしまう。
いわば、「地獄行き」の決定となるらしい。)
この42項目、重複項目はあるものの
全てクリアしている人間なんか存在しないだろう
みんな転生不可なのか?と思っていたら、最後の方に説明があり。


当然、犯しているそれらの罪をいかに神様の前でしらを切りとおすか、
そのために間違えないように文書(メモ)にしていたらしい。


魂が神様に真実をこっそり言いつけないようにする呪文なんかもあって、
なんていうかこういうところも彼らの人間くさくさを感じて
なんだか笑ってしまった。

2012-08-05

Fireworks 2012

どれも場所をとってとか気合入れて見に行ったわけじゃないけど
振り返ると結構今年は見てるかも。


てなわけで、備忘録(笑)






実際はこのくらいの距離なので、コンデジで手持ち適当だとこれくらいが限界。













手持ち花火も綺麗だよね。




2012-08-01

根付二種

手慰みに作ってみました。

透明なのはスワロスキー、これは夏向けかなー。


ゴールドはなくしたピアスをばらした、クロスと銀細工の野薔薇の蔓。
イメージはイングランドの薔薇戦争、ってところ。
洋風のコーディネートのときにでも使ってみよう。

プロフィール

hijiri

Author:hijiri
長年のITまみれな生活を経て、着物と煙管、和文化と美しいもの、酒と美食(B級)をこよなく愛する生活。
■日本の文化と”今”をつなぐ再実感マガジンJapaaanでライターやってます。
http://mag.japaaan.com/
■cafeglobe読者エディター、やらせて頂いてます。
http://www.cafeglobe.com/2013/06/030174cafeglobe_readers.html
■ミラーサイトはこちら http://ameblo.jp/hijiri-info

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