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2010-11-05

今月の映画 「最後の忠臣蔵」


着物もドレスも、ジーンズも。
世の中を騒がせた赤穂浪士の討ち入りから16年。大石内蔵助以下四十七士全員が切腹し、事件はとっくに終わったと思われていた。
しかし、一人だけ死ぬことを許されず、密かにそして懸命に生き抜いた男がいた。寺坂吉右衛門、真実を後世に伝え、討ち入り浪士の遺族を捜し出して援助するという大役を、大石内蔵助に与えられた。とうとう最後の遺族を捜し当てた吉右衛門は、四十六士の十七回忌法要に参列すべく、京都へと向かった。京への道すがら、吉右衛門は我が目を疑った。片時も忘れたことのない、かつての友の姿を見かけたのだ。
瀬尾孫左衛門、討ち入りの前日、逃亡した男。若くして妻を失い、子もなく、主君内蔵助への忠義のために喜んで死ぬと誓いあった友がなぜ?それは、16年後の今も解けない謎だった。実は、孫左衛門にもある使命が与えられていた。身分を隠し、骨董の売買で暮らしを立てている彼が、命を捧げる決意を燃やす使命とは? 



ええ、もちろん目当ては佐藤浩市氏♪

相変わらず格好いい!



しかししかし、


役所広司すごいっ!!

そもそもいい役者さんなのも、国際的な演技派なのは知っていましたが、
最近はダイワマンのイメージもあり(笑)
親近感の方が強かったのですが、しみじみすごさを再確認しました。
ギャグも何でも自分のものにして自然に演じきる、そのフラットさ。
普通の男の情けなさを格好よく演じきる力。
なかなかできることではありません。
確かに日本が誇る名優の一人です。



忠臣蔵で死ぬことを許されなかった男二人。

一人は武士のまま、残された人々を救うために諸国を巡り
一人は武士を捨てて、主君の隠し子を隠れ育てる。
そんな16年間。

大義のために死ぬことがよしとされた時代、
どちらも生き地獄であったことは想像にかたくないが、あえて比べるなら、
武士であった「自分そのもの」を捨てざるを得なかった孫左衛門の方が
苦しみは大きかったような気はする。

けれども、幸か不幸かという話で言えば、
同じく孫左衛門の方が、ささやかでも幸せだったのではないだろうか。

守るものが存在としてそばにいる。


人が一番耐えることがむずかしいのは、孤独だから。


原作がある作品のせいか、丁寧に描きすぎて
かえって間延びしている印象もあり
その割には説明不足で強引すぎる(画面で語りすぎ)な感もあったが
演技派二人に加えて、周りを固める役者陣も演技派ばかり。
ラスト近く、あちらこちらですすり泣きが聞こえたのは、
彼らのリアリティが胸を打ったからだろう。


その中でびっくり、大健闘していたのが桜庭ななみ嬢。
ただの美少女かと思っていたら(ちなみに私はあまり綺麗とは思っていなかった(笑))
びっくりの凛とした演技で見事なお姫様ぶりだった。
ずっとそばにいる父親のような男に思慕を持つ難しい役柄であるのに
役のうえとはいえ、とても16歳とは思えない(笑)(実際は18歳らしい)
着物姿も美しく、名優・役所広司との掛け合いも上々。
ものすごい存在感をはなっていたと思う。
これは将来楽しみですね。

また元花魁の夕霧役を演じた安田成美もあまり演技がうまいと思ってなかったのだが(苦笑)
こちらも素晴らしかった。
16年も見守り続ける強さ、
好いた男が死ぬつもりであることを知る賢さ、
それをつなぎとめようとなりふりかまわずに行動できる凄み、
けれども最後には自由にさせてやる懐の広さ。
強くて悲しい大人の女っぷりは見事でした。


無事に使命を果たした孫左衛門は、なぜ自分の人生を生きようとはしなかったのだろう。
すでに名誉は回復し、思いを寄せてくれる女もいるというのに、
死にいく必要がどこにあったのだろう。

忠臣蔵で主君と共に死に損ねた自分を取り戻すためだったのは確かにあったと思う。
けれども私にはそうは見えなかった。


彼は本当に大石内蔵助という主君に対する忠義のために死んだのだろうか。
もしかしたら、本当は永遠に失いたくなかった幸せな日々と
愛する娘であり女であり、唯一無二の主君のためだったのではないかと
そんな風にも思うのは、女のうがった見方なのだろうか。




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プロフィール

hijiri

Author:hijiri
長年のITまみれな生活を経て、着物と煙管、和文化と美しいもの、酒と美食(B級)をこよなく愛する生活。
■日本の文化と”今”をつなぐ再実感マガジンJapaaanでライターやってます。
http://mag.japaaan.com/
■cafeglobe読者エディター、やらせて頂いてます。
http://www.cafeglobe.com/2013/06/030174cafeglobe_readers.html
■ミラーサイトはこちら http://ameblo.jp/hijiri-info

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