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2011-05-26

今月の映画「塔の上のラプンツェル」


着物もドレスも、ジーンズも。

深い森に囲まれた、高い塔の上で暮らしてきたラプンツェルは、黄金に輝く長い髪を持った少女。母親に「外は恐ろしい世界。絶対に出てはダメ」と言われつづけ、塔から一歩も出たことがない。
そんな彼女の夢は、毎年、誕生日になると夜空いっぱいに現れる“不思議な灯り”を近くまで見に行くことだった。ラプンツェルの18回目の誕生日が近づいてきたある日、お尋ね者の大泥棒フリンが塔の中に迷い込んで来たことから、ラプンツェルは彼とともに夢をかなえるために外の世界に出て行くのだが・・・。


久々にディズニーらしいファンタジーな作品である。

元となったグリム童話「ラプンツェル」は
どちらかというと性の目覚めという側面を持っているお話で
(各国に似たような話があったはずだ)
お世辞にも夢のある話とは言いがたい部分があるのだが、
この作品では見事に新しい物語として再生を果たしている。

くるくる動くキュートな表情のラプンツェルは
まさにディズニープリンセスの系譜らしいお姫様ぶりが魅力的だし
大盗賊フリンも王子というには若干軽いものの
女性が好む、いわゆる”悔い改め系”ヒーローとして
現代的な男性像とうまくはまっている。
ディズニーアニメには必ず出てくる人間的動物キャラも
今回は馬のマックスとしていい味を出しているし、
悪役魔女や町の普通の人々の描写もらしくて、安心して楽しめる。


また今回は初めて3Dで見たのだが、
今の技術は飛び出す絵本ではなく、自然な奥行きの表現なのですね。
そのせいか実写かと思えるような背景や人物の動きがあちこちにあり
クライマックス灯篭のシーンは実写以上ではないかと思うほど美しかった。
昔、「美女と野獣」の舞踏会のシーンで
上から俯瞰で見下ろすようなカメラワークに感動したのだが、それ以上の感動だった。

着物もドレスも、ジーンズも。


美しいものは人を幸せにする。
それだけでも見てよかったと思う。



もともとディズニーアニメは子供のものだけではないと思っているが
大人のカップルでも家族でも楽しめる久々に「らしい」良作だと思う。
可能ならば、是非大画面で。



というわけで満足な中、たったひとつだけ不満というか、しっくりこなかったこと。
ラプンツェルをさらった魔女は彼女を子供として育てていて、
結局はそれを知ったラプンツェルにそむかれ、彼女の髪とともに消滅してしまうわけだが、
ラプンツェルも魔女も、ほんの少しでも、いわゆる親子の情というのはなかったのだろうか。

途中、外に行く引き換えにと白い貝殻に入った絵の具をねだられ
三日もかかる海辺の街に魔女が買い物に行くシーンがある。
また口げんかした後、ラプンツェルの好物のヘーゼルナッツのスープを作ると言っていたりもする。

ただ彼女の魔法の力が欲しければ閉じ込めて監禁しておけばよかったのだから
自分の若さのためという自分勝手な理由ではあっても
彼女は彼女なりにラプンツェルを愛して育てたのではないだろうか、とふと思う。

自分の悪事のために消えてしまった魔女は自業自得、
本当の両親に再会して彼女は幸せになりました、というだけでは
ほんの少しせつないような、寂しい気がしてしまった。


確かに彼女は自分勝手ではあるのだけど
どれだけ自分勝手でも相手を考えない幼さであっても
やはり報われない愛は悲しいものだから。

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プロフィール

hijiri

Author:hijiri
長年のITまみれな生活を経て、着物と煙管、和文化と美しいもの、酒と美食(B級)をこよなく愛する生活。
■日本の文化と”今”をつなぐ再実感マガジンJapaaanでライターやってます。
http://mag.japaaan.com/
■cafeglobe読者エディター、やらせて頂いてます。
http://www.cafeglobe.com/2013/06/030174cafeglobe_readers.html
■ミラーサイトはこちら http://ameblo.jp/hijiri-info

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