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2011-08-15

今月の映画 「メカニック」


着物もドレスも、ジーンズも。

ターゲットを機械(メカニック)のように的確に始末する暗殺者、アーサー・ビショップ。
ある日、雇い主の闇組織から、アーサーの恩人、ハリー・マッケンナ暗殺指令が入る。ハリーが組織を裏切ったというのだ。葛藤しつつもハリーを殺したアーサーは、ハリーの息子、スティーブと再会する。何も知らないスティーブは、アーサーに暗殺のテクニックを教えて欲しいと言う。アーサーはスティーブを助手として暗殺術を仕込み始めるのだが・・・・。


チャールズ・ブロンソンが72年に主演した同名映画のリメイク、
そしてトランスポーターなどステイサム作品のすかっと感、
そんなものを期待して観に行ったのだが、その思いは裏切られた。
見終わった感想は、ひたすら苦い。


組織の分裂のために友人であり恩人のハリーを暗殺しなければならなかった
ジェイソン演じる凄腕の殺し屋ビショップと、
父の復讐のために生まれ変わって生きようとするスティーヴ。
利権のためにビショップをはめた人間が悪いと言ってしまえばそれまでだが、
結果的に彼らには重い楔がのしかかる。
そんな中で敏腕の暗殺者として成長していくスティーヴとビショップの
言葉少なくも徐々に結ばれていく気持ちが感じられるだけに、衝撃の結末はせつない。

冒頭の一人暗殺シーンも見事だが、
途中成長したスティーヴとビショップの息のあった動きと手腕は美しい。
お互いへの信用(信頼ではない)がなければ、ああはできない。

だからこそ、そもそものスタートから悲しいのだ。
最初から成就することのない恋愛のように。



今では主役級のアクションスターであるステイサムは恵まれた体ももちろん、
動きが美しいのでこういう役は本当に似合う。
飛び込みの選手だったせいか、特に指先の動きが美しいのはいつも感心する。
相手役のベン・フォスターはいかにもあちらで好まれそうな俳優だが、
ちんぴらで鼻っ柱の強い、繊細だけれども浅はかなスティーヴをうまく演じていたと思う。
ライアン・ゴズリングのような感じになりそうな感じを受けた。



最後の彼らの選択は賛否両論あるだろう。短絡的なスティーヴを責める向きもあれば、
冷徹な判断を下すビショップの冷たさに疑問を投げかける人もいるだろう。

けれども、この最後のシーンがあるからこそ
ビショップはどこまでも「メカニック」である結末という意味では、
テーマに即しているのではないだろうか。

一度入った亀裂のために生まれた危険の種は消さなければならない。
でなければ生き残れない。
だからこそ彼はメカニックであり、”完璧”な暗殺者なのだから。


ビショップが道具であった犬を娼婦に託すシーン。
あのシーンにメカニックでない本当の彼が透けて見える気がする。
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プロフィール

hijiri

Author:hijiri
長年のITまみれな生活を経て、着物と煙管、和文化と美しいもの、酒と美食(B級)をこよなく愛する生活。
■日本の文化と”今”をつなぐ再実感マガジンJapaaanでライターやってます。
http://mag.japaaan.com/
■cafeglobe読者エディター、やらせて頂いてます。
http://www.cafeglobe.com/2013/06/030174cafeglobe_readers.html
■ミラーサイトはこちら http://ameblo.jp/hijiri-info

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