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2012-07-26

「男の花道」@ル テアトル銀座

時は江戸時代後期。上方の歌舞伎役者・加賀屋歌右衛門の失明の危機を救った眼科医・土生玄碩。
難局を乗り越えた二人には医師と患者を超えた友情が芽生える。
歌右衛門はいつか玄碩の恩に報いたいと思いながらも、大坂から江戸に下り大成功を収める。
同じく江戸に行き貧しい人々を無償で助けていた玄碩は、ひょんなことから仕官することになるが、
話がこじれた末に刻限までに歌右衛門が駆けつけなければ、殿様の前で切腹しなければならないという窮地に陥ってしまう。
それを文で知る歌右衛門。ついに玄碩への恩返しの機会がと思うものの、その時は満員御礼の舞台上演の真っ最中で・・・。






映画・舞台の題材として幾度となく取り上げられ、友情物語の代名詞とも言われる(らしい)「男の花道」。
どっちかというと友情物語だと「走れメロス」じゃないか?というタイプなので(笑)
もうひとつまともに見た記憶はなかったのだけど、想像以上にいい舞台だった。




何といっても、中村福助が演じる女方の加賀屋歌右衛門が美しく格好いい。
不安に泣いても恐れに慄いても、凛としたそのたたずまい。
踊りのシーンなどやはり目を奪われる。
それだからこそ玄碩の危機を知り、舞台で狂乱しながら観客に訴える姿が心を打つ。



また中村梅雀の飄々とした気のいい医者っぷりも安定した魅力で彼の本領発揮というところ。
周りがなんとなく手を貸したり赦してしまう育ちの良さというか根の綺麗さというか
ツンデレな態度にもそういう人間性が遺憾なくにじみ出ていて魅力的だった。


こういう人って確かにいるよなー。
周りは大変だと思うんだけど(笑)






マキノ雅彦らしい、無駄のないシンプルな演出とストーリー立ては
この主役二人の安定した華のある演技なればこそ。
音楽が宇崎竜童という斬新さも思ったほど違和感なく、
二人の絆と友情についほろりとしてしまういい舞台でした。



意外とジャニーズな風間俊介演じる嘉助がさわやかでよかったなー。
どこかの劇団所属の俳優さんかと最初思ったくらい。
ジャニーズな方の舞台は結構見たけど、演技については「がんばりましょう」的な感想が多かったので
(ニノとか評価高いけど、個人的にはそうでもないと思っていたりする。ファンの方すみません。)
思いがけず拾いものな気分でした。



相手を心から想う気持ちに性別や代名詞はいらないよね。






そして、今回気づいたこと。
歌舞伎の方ってどれだけ早口で話してもきちんと声が届くのね。



歌右衛門が舞台から観客に向かって玄碩を助けに行かせてくれと
もう役者もやめるから許してくれと掻き口説くシーン。
ものすごく感情的で早口なんだけど何を言ってるかははっきりと聞こえる。
現代劇の役者さんだとこのあたり残念ながらダメな場合が多い。


動きの美しさやたたずまいの説得力もさることながら
このあたりでも伝統芸能を身体に叩きこんだ人々の凄味をしみじみ感じました。





「男の花道」オフィシャルサイト
http://www.parco-play.com/web/play/otokonohanamichi/
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hijiri

Author:hijiri
長年のITまみれな生活を経て、着物と煙管、和文化と美しいもの、酒と美食(B級)をこよなく愛する生活。
■日本の文化と”今”をつなぐ再実感マガジンJapaaanでライターやってます。
http://mag.japaaan.com/
■cafeglobe読者エディター、やらせて頂いてます。
http://www.cafeglobe.com/2013/06/030174cafeglobe_readers.html
■ミラーサイトはこちら http://ameblo.jp/hijiri-info

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