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2012-08-05

大英博物館 古代エジプト展@森アーツセンターギャラリー


今回の見どころは、なんといっても世界最長の「死者の書」。
(グリーンフィールド・パピルス)
なんと長さ37m!!


パピルス(Papyrus)は、葦のような植物から作られる紙のようなものだというのは
結構知っている人は多いだろうが、そもそも茎ですよあなた。
そのうえ、この製作工程がすごい。(Wikipedia「パピルス」より抜粋)

1.材料として数mの高さがある草の中ほどの部分を切断する。
 材料を取る場所が茎の中ほどに近づくほど製品の質は高くなる。
2. 刈り取った茎の皮(表皮・皮層・維管束の部分)を剥いで長さを揃え、
 針などを使って縦に薄く削ぎ、長い薄片を作る。
 茎は断面が三角形をなしていて広い面から薄片を削いでいくため幅は少しずつ狭くなる。
3.薄片を川から汲んだ水に漬け、細菌が繁殖してある程度分解が始まるまで2日ほど放置する。
4.フェルトや布を敷いた台の上に少しずつ重ねながら並べ,
 更にその上に直交方向に同じように並べ、さらに布で覆う。
5.配列を崩さないように注意しながら槌などで強く念入りに叩いて組織を潰し、
 更に圧搾機やローラーなどで圧力を加えて脱水する。2、3日かけて圧搾・脱水させる。
6.乾いた布で挟んで乾かし、4日ないし1週間かけて日陰などで乾燥させる。
7.表面を滑らかな石や貝殻、また象など動物の牙などでこすって平滑にし、
 その後、縁を切り揃えて完成。



これが37m使われているわけで、まずはそれだけですごい話である。
さらに全ての文字と絵が手描き(当たり前)


私なんか絶対にできない。(作るのも作らせるのも)





まあ、そんなゴージャスな「死者の書」なわけですが
この死者の書っていうのが、どうも冥界を旅する地図というか
旅行ガイドみたいなものだったよう。
現代の旅行ガイドと違うのは、
無事に冥界へたどり着いて復活転生をするためには、
相当高度な試験があったらしく
間違えちゃいけない呪文や手順が書かれていることで
そういう意味では参考書やアンチョコみたいなものでもあったのかな。



なんていうか頑張ってクリアして戻ってくるもんね、みたいな雰囲気は
古代の人たちは大まじめだったのだろうけども
なんとなくほほえましいしいじらしい。




ミイラといい、この死者の書といい、
古代エジプトの人々は輪廻転生を信じていたし
死んだ人と生きている自分たちも繋がっていると信じていた。
いろんな考え方があると思うけど
死んでしまった愛おしい人々が永遠にいなくなったのではなく
他の世界を旅しているだけと思えるのは、
もしかしてすごく救われる考え方かもしれないとふと思った。



もう会えないより、また会えるの方がきっといい。
もしかしたらこの同じ時間軸の中ではないのかもしれないけど。





それにしても、死者は身の潔白を証明するため、
神の前で42項目もの罪を犯さなかったことを告白するらしいのだが、
(少しでも言い間違えると有罪となり、
心臓は怪物アメミトの餌食になってしまう。
いわば、「地獄行き」の決定となるらしい。)
この42項目、重複項目はあるものの
全てクリアしている人間なんか存在しないだろう
みんな転生不可なのか?と思っていたら、最後の方に説明があり。


当然、犯しているそれらの罪をいかに神様の前でしらを切りとおすか、
そのために間違えないように文書(メモ)にしていたらしい。


魂が神様に真実をこっそり言いつけないようにする呪文なんかもあって、
なんていうかこういうところも彼らの人間くさくさを感じて
なんだか笑ってしまった。

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プロフィール

hijiri

Author:hijiri
長年のITまみれな生活を経て、着物と煙管、和文化と美しいもの、酒と美食(B級)をこよなく愛する生活。
■日本の文化と”今”をつなぐ再実感マガジンJapaaanでライターやってます。
http://mag.japaaan.com/
■cafeglobe読者エディター、やらせて頂いてます。
http://www.cafeglobe.com/2013/06/030174cafeglobe_readers.html
■ミラーサイトはこちら http://ameblo.jp/hijiri-info

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