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2013-04-22

アトリエ・ダンカンプロデュース「しゃばけ」@赤坂ACTシアター

ひょんなことから招待券を頂き、うきうきと鑑賞。


畠中恵の人気作にて、日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作の初の舞台化。
原作シリーズも面白いが、こちらも相当面白かった。


何時なん時でも死にかけている長崎屋の若だんな一太郎が
”セクシー課長”沢村一樹では少し骨太すぎるのではないかと思ったが、
いやいやこれはこれでなかなか悪くない。
二枚目のはずの仁吉がちびの設定だったり、
美形のはずの鈴彦姫と獺の双方がかなり外見に難ありでおまけにバカップル設定だったりと
他のキャストのイメージも原作と相当違うのだが、面白く見れる。
最高なのが麻実れい演じるおたえで、眷属の妖達を引き連れて歌って踊りまくる姿は圧巻。
おっとりしているはずのおたえとはこれも違うけど、これでOKと思える勢いがある。



ひとつだけ残念だったのが、一太郎の異母兄である松之助が、高橋光臣演じる弟になっていて、
さらには一太郎なり長崎屋、ひいては世の中を恨んでいるという設定になっていたこと。
弟なのはかまわないが、原作の松之助の不遇ながらもまっすぐで素直な性格の
なかなか時代小説には少ない好青年であり、、それ故の説得力も大きいキャラなので、
わざわざこういうわかりやすいひねたキャラにすることはなかったのかな、と思ったりした。




付喪神になれなかった墨壺はその絶望から人を殺めた。
息子を大工にするという夢を断たれたぼて振りは、怒りに任せて人の道具を理不尽に壊し、
全ての事件の引き金を引いた。

長い長い望みを断たれた時、人も物もその想いの深さに取りつかれてしまうものなのだろうか。

けれども一太郎の傍にいる妖達はむしろ長い時間を生き、
世の無情も悲しさも人一倍知りながらただ淡々と生きているように見える。
妖としての強大な力も持ちながら、それを己のためでなく愛するもの(しゃばけの世界では
全て一太郎なのだが)のために使う事を喜んでいるように見える。

この違いは一体どこから来るのだろう。


もしかしたら、本当に愛するものを見つけたら、本当に大事にされることを知ったら、
己を守るために生きる必要はなくなるのかもしれない。
なにかにあきらめても、他の道を見つけることができるのかもしれない。
それは深い深い孤独と絶望との決別に他ならないのだから。



アトリエ・ダンカンプロデュース「しゃばけ」
http://www.duncan.co.jp/web/stage/shabake/
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hijiri

Author:hijiri
長年のITまみれな生活を経て、着物と煙管、和文化と美しいもの、酒と美食(B級)をこよなく愛する生活。
■日本の文化と”今”をつなぐ再実感マガジンJapaaanでライターやってます。
http://mag.japaaan.com/
■cafeglobe読者エディター、やらせて頂いてます。
http://www.cafeglobe.com/2013/06/030174cafeglobe_readers.html
■ミラーサイトはこちら http://ameblo.jp/hijiri-info

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