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2013-06-08

「もののあはれ」と日本の美@サントリー美術館



おなじみサントリー美術館の、今回のお題は「もののあはれ」


・・・これまた渋いテーマだよなー。
※あくまで個人的な感想です。




茶道とか能楽などに傾倒している人ならある意味身近というか、
この表現でしか表せないものも多いと思うが、
普通はもうひとつわからない概念だろうと思う。
むしろ「あはれ=あわれ」という語感から、なんとなく悲哀を感じる向きも多いと思う。



【もののあはれ】(Wikipedeiaより)

折に触れ、目に見、耳に聞くものごとに触発されて生ずる、
しみじみとした情趣や哀愁。
もしくは、日常からかけ離れた物事(=もの)に出会った時に生ずる
心の底から「ああ(=あはれ)」と思う何とも言いがたい感情。



言葉にできない感情、を表す「もののあはれ」
行間を感じることを良しとする日本独特の文化だと思う。
とはいえ、これをそのままテーマというのはなかなか難しいと思うのだが
そこは和の収蔵物の豊富さをを誇るサントリーさん。
花鳥風月的なアプローチで、わかりやすい内容で面白かった。



もののあはれといえば、私個人としてはやはり源氏物語に枕草子。
どちらかというと作品としては枕草子の方が文学的で評価が高いけど、
私の好みは昔から源氏物語。
学生時代四苦八苦しながら古文で読破したことがあるくらいだ。


美青年の貴公子の蝶のような恋物語、その根底に流れる現実の苦さは
まさにもののあはれという概念に相応しい(と、思う)
※あくまで個人的な感想です。


その気持ちが通じたのか、まさにその気持ちそのものの展示内容も王道だけでなく、
例えば文学一辺倒と思っていた川端康成の掛け軸仕立ての絵など
なかなか珍しい展示もあったりして楽しめた。
その掛け軸は三部作で、雪月花をそれぞれの著作からなぞらえ、
清少納言(雪)・紫式部(月)・清少納言(花)に仕立ててあって
たぶんそれぞれの作品を読み込んでいなければできない高尚なお遊び。
まさに日本で脈々と培われた粋な遊びの文化そのものである。

やはりここでも清少納言の方が上なんだな、とちょっぴりくすりとしたり。
そうそう、こんなエピソードがあったよな、と、描かれた華麗な絵で思い出してみたり、。



久しぶりにどちらも読み返してみようかなーなんて。
(もちろん今回は現代語訳でしか無理だけど(爆))



もうひとつ、今回自分的に面白かったのが、
ものすごく惹かれた焼き物が仁阿弥道八の作品だったこと。
京焼、特に色物は今まであまり好まなかった自覚があるだけに
上品で癖のない彼の作品にここまで感じいったのは少し意外。

好みが変わったのか、それとも一連の「あはれ」を観ているうちに
心持が変わったのか。
理由はこれからまたたくさんの「あはれ」に出会ってわかるのかもしれない。



「もののあはれ」と日本の美 サントリー美術館
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibit/2013_2/index.html
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プロフィール

hijiri

Author:hijiri
長年のITまみれな生活を経て、着物と煙管、和文化と美しいもの、酒と美食(B級)をこよなく愛する生活。
■日本の文化と”今”をつなぐ再実感マガジンJapaaanでライターやってます。
http://mag.japaaan.com/
■cafeglobe読者エディター、やらせて頂いてます。
http://www.cafeglobe.com/2013/06/030174cafeglobe_readers.html
■ミラーサイトはこちら http://ameblo.jp/hijiri-info

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