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2013-09-04

国貞美人変換展@礫川浮世絵美術館


特に美人画で浮世絵師のどのお方が好きかと問われれば断然春信だが、
次点レベルで国貞(五代目)もたいへんに好きである。



なんといっても作品が多い。
風俗的な描写も多くて文化人類学的な視点から見ても大好物だし、
着物の柄の組み合わせなんて、本気でため息が出る。
何度これと同じおべべが欲しい!とガラス壁の手前で身悶えたか。



作品の多さは工房方式だったせいで、このあたり才能と商才のバランスがいいのも好みだ。
海外で言えばルーベンスみたいなものですね。



この国貞ずらりだけでもわくわくなのに、今回は専門家の解説付きという僥倖。
すばらしすぎる。




今回の展示の特徴は、同じ絵の刷り違いを並べて展示していること。
これはあまり他の展示会では見かけない。
ご存知のとおり浮世絵は多色刷りの版画であり、
版木が使える限り理屈上は無限にその作品は生み出せる。
当然複数現存しているものは数限りなくあるわけだけど、
そこはやはり初刷からだんだん質が落ちていくのは自明の理でもある。



「浮世絵ってどこ見るかわかりますか?」


「はい?」


「いいものはまつげがしっかり出てるんですよ。」



まつげ!!!!



「後は生え際とかの細かさですね。」



生え際っ!!!!!




目からうろこが落ちすぎですから。



他には刷りのの数とか。
後のほうになると、版木を全部使わない場合もあったりしたらしい。
大量生産品みたいな位置づけだったのでしょうか。




その他にも「児来也豪傑譚」の絵草紙が山盛り。
児来也豪傑譚とは今でいうヒーローもの。歌舞伎の演目にもなっています。
これがまた、扉絵が三人くらいの合作だったり、浮世絵好きとしては贅沢のきわみ。
(今で言うと人気漫画家の寄せ書きイラストみたいなもんですな。ん?ちょっと違う??)



私設美術館ながら盛りだくさんの内容にお腹一杯。
いやはや満足。




もちろん、呪文のように唱えながら帰ったことは言うまでもありません。

「まつげまつげ、はえぎわはえぎわ、刷りの数。」




礫川浮世絵美術館
http://homepage2.nifty.com/3bijin/
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プロフィール

hijiri

Author:hijiri
長年のITまみれな生活を経て、着物と煙管、和文化と美しいもの、酒と美食(B級)をこよなく愛する生活。
■日本の文化と”今”をつなぐ再実感マガジンJapaaanでライターやってます。
http://mag.japaaan.com/
■cafeglobe読者エディター、やらせて頂いてます。
http://www.cafeglobe.com/2013/06/030174cafeglobe_readers.html
■ミラーサイトはこちら http://ameblo.jp/hijiri-info

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