--------

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2007-08-30

今月の映画 「世界はときどき美しい」


映画 世界はときどき美しい01



映画 世界はときどき美しい02


38歳のヌードモデル、大阪の新世界の飲み屋を梯子するオヤジ、セックスの後、会話がかみ合わない男女、避妊の失敗から生まれてくる子供にとまどう男とその彼女、寂しい気持ちを伝えることができない親とそれを知っても自分の生活を捨てられない娘。。。。様々な人生の1ページを切り取った五編のオムニバス。



「世界はときどき美しい」・・・なにやらため息が出そうなこのタイトル。
聖書かなにかから取った言葉かと思ったら、フランスの詩人、ジャック・プレヴェールの詩篇「われらの父よ」より引用された言葉なのだそうだ。

確かにフランス映画のような、そこはかとなくシニカルな視点を持つ映画である。
どの話も、その中に登場する人々も、ある意味あきらめに似た思いを抱えているように見える。
淡々と過ぎる日常と淡々と生きる人生のオムニバス。


その中にドラマはない。
あるのは「出来事」だけだ。


誰しもが覚えのあるような日常や、どこにでもいそうな、もしかしたら自分にとてもよく似た登場人物。
彼らを見ていると、人生って結構しんどいものなんだな、と思う。
苦しいとかではなく、ただ”しんどい”もの。哀しいのではなく、ただ”せつない”もの。


松田美由紀、柄本明、松田龍平、市川実日子といった実力はあるけどクセのある役者たちと、ざらざらした手触りの8ミリフィルムの映像がどこかノスタルジックな印象を与える。


自分や周りに言い訳しながら、あきらめながら、人は生きるものなのかもしれない。
も時々、それでもふと輝くような出来事が起こるのなら、だからこそ、人生は時々美しいのかもしれない。




映画はよかったけれど、はっきり言って試写会は酷かった。


上映十五分前に会場に着いて「満席です」というのはまだいい。(よくないけど)
上映が終わり、人々が出ていく。その中でなんと監督の登場。おいおい、前もってアナウンスとかしないわけ?
目の前で観客が席を立って帰っていく姿を見せられた監督の気持ちを考えると怒りさえこみ上げる。
おまけにその後の抽選会では、入場時にお配りしたチラシにある番号で・・・・・ってもらってないよ?
文句の言葉に「先着のお客様にはお渡しした」としらっと言い切るスタッフの態度は、本当になめている。


タダで見せて貰っているのだからとだいたいのことは今まで目をつぶってきたけれど、さすがにあんまりだ。
客を呼ぶ、サービスをする、そこになんらかの予算や思惑が動く限り、絶対に学芸会であってはならないのだ。


人間はなにかマイナスを感じると、それに付随するものに対してあまりいい感情を持たない。
せっかく「いい映画」だと思っても、その後にマイナスの感情を植え付けられたら人はそちらの思いを優先する。

真摯にこの作品を作った監督やスタッフの気持ちを踏みにじるような時間は、映画じゃないけれどとてもせつない出来事だった。
主催がどこだったかはっきり確認できなかったが、反省して欲しいものだ。
(2007年8月28日に東京の文京シビックホールでの出来事だった)


スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

hijiri

Author:hijiri
長年のITまみれな生活を経て、着物と煙管、和文化と美しいもの、酒と美食(B級)をこよなく愛する生活。
■日本の文化と”今”をつなぐ再実感マガジンJapaaanでライターやってます。
http://mag.japaaan.com/
■cafeglobe読者エディター、やらせて頂いてます。
http://www.cafeglobe.com/2013/06/030174cafeglobe_readers.html
■ミラーサイトはこちら http://ameblo.jp/hijiri-info

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。