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2005-10-25

今月の映画 「ALWAYS 三丁目の夕日」


映画ALWAYS三丁目の夕日


昭和33年の東京では東京タワーが建設中。短気だが情の厚い則文が営む鈴木オートに、集団就職で六子(むつこ)がやってくる。小さな町工場にがっかりした六子だったが、様々な出来事に出会い季節を巡るうちに、鈴木家の家族にとけ込んで行く。一方、鈴木オートの向かいで駄菓子屋を営む茶川は、今は少年誌に冒険小説を連載して生活している。飲み屋のオカミ、ヒロミに淡い思いを抱いている彼は、ある日酔っぱらってヒロミにうまく言いくるめられ、身寄りのない少年、淳之介を預かることになるのだが。。。


ご存じ、西岸良平のコミック「三丁目の夕日」の映画化である。あの独特の絵柄を実写でどうするんだろうと密かに思っていたが、いやはやどうして期待以上だった。

かなりの部分で「CGでござ~い」という絵が出てくるのはご愛敬だが、小道具や服装、細部までよくあの時代を再現したなあ、と思う。

出演者全員が漫画チックな演技に徹しているのもえらい。堤真一が鉄人28号だったなんて私は知らなかったよ。(笑)

堤といい芥川役の吉岡秀隆といい、基本的に演技はうますぎるわ濃い(すぎる)わな人間が集まっている感じなのに、かえってそれが雰囲気をうまく作り上げていたようにさえ思える。このあたりはさすがと言うべきか。

特に子役二人、一平役の北清水一輝君と淳之介役の須賀健太君がいい。こまっしゃくれで面倒見のいい一平とたぶん大人の顔色を伺いながら生きてきたであろう淳之介がリアルで、笑えたり泣けたり。

子役の演技はその映画の質を左右するから、その面ではカンペキにこの映画は成功している。

彼らに負けずによかったのが六子役の井掘北真希ちゃん。私は彼女がどういう人かも実はよく知らないのだけど、青森から上京したての純朴な女の子を赤いほっぺも初々しく(当然メイクだろうけど)かわいらしく演じている。青森弁なども出身の人が聞けば違うのかも知れないが少なくとも私には違和感無く聞こえたし、演技も自然でとてもよかった。

意外だったのが、ヒロミ役の小雪である。ヒロミというキャラクターは蓮っ葉で調子が良くてでもどこか純情で、と、上品一辺倒になってしまってはヒロミではなくなってしまうから、正直小雪ではどうかと思っていたのだが、はっきり言ってまったく違和感なし。

私は「ラスト・サムライ」の彼女より全然好きですね。


物語は淡々とエピソードを積み上げて行くだけ。特にエポックメイキング的な出来事はない。けれど、それはそれでいいのだ。

薬師丸ひろ子演じるお母さんにたばこ屋のファンキーなおばあちゃん、やもめのお医者さん宅間先生、気のいい飲み屋の常連。。。etc

実は彼らはあの頃の日本のどこにでもいるステレオタイプの存在でしかない。誰もが知っている「お父さん」であり「お母さん」であり「先生」であり、「近所のおじちゃんおばちゃん」なのだ。芥川だってヒロミだって、淳之介だってそうなのである。


どこにでもいる存在。もしかしたら観ているあなたであり私でさえあるのかもしれない。

だからこそスクリーンの前の私たちも、一緒に泣いたり笑ったりできるのである。



「携帯もパソコンもTVもなかったのに、どうしてあんなに楽しかったのだろう」

このコピーがこの映画の全てを語っている。

東京タワーが無かった時代はさすがに知らないけれど、観ているうちにものすごく懐かしくて優しい気持ちになる、そんな一本です。



 

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プロフィール

hijiri

Author:hijiri
長年のITまみれな生活を経て、着物と煙管、和文化と美しいもの、酒と美食(B級)をこよなく愛する生活。
■日本の文化と”今”をつなぐ再実感マガジンJapaaanでライターやってます。
http://mag.japaaan.com/
■cafeglobe読者エディター、やらせて頂いてます。
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■ミラーサイトはこちら http://ameblo.jp/hijiri-info

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