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2006-04-01

今月の映画 「デュエリスト」


映画デュエリスト-1


映画デュエリスト-2


映画デュエリスト-3


朝鮮王朝時代、朝廷の混乱に乗じて偽金が流通、市場は混乱状態に。捕盗庁(泥棒や犯罪者を捕まえるために設けられた官庁)に勤める女性刑事ナムスンは偽金の出どころを突き止めようと動くうちに、怪しい男、剣の達人で“悲しい目”をした刺客と出会う。敵方の人間と知りながら、彼に魅かれていくナムスン。しかし彼を追ううちに事件は急展開を迎え、長官が殺されてしまう。追いつめられたナムスン達は・・・。


韓国映画お得意のお涙頂戴作品かと思っていたらまったくもって裏切られた。舞台はあくまで時代劇調、しかしそのまま現代に持ってきてもまったく違和感のない今風のモダンな映画である。

コンパクトな画面づくりや細かいカットとめまぐるしいほどのスピード感、斬新でアバンギャルドなカメラワーク、スローモーションを多用したアニメチックな戦闘シーン。

映画というよりまさにテレビドラマ的な作り。そのままお正月のテレビスペシャルに持ってくる方がよっぽどぴったりくる感じだ。

テレビスペシャルと例えたのには他にも理由がある。最近多い傾向ではあるけれど、この映画もご多分に漏れず前提条件から時代背景から登場人物の会話の辻褄まで、全く説明されないまま最後まで突っ走る(突っ走るといった表現が一番適切(笑))

あまりのハイスピードさにちょっと調べてみると、この映画、韓国で大ヒットしたテレビドラマ「チュオクの剣」の原作コミック「茶母」(パン・ハッキ作)をベースにしているらしい。おまけに主人公ナムスンもドラマと同じハ・ジウォンときた。

人気コミックにヒットドラマ、どちらが鶏か卵かという議論はさておき、まさにこの映画はこれらのスピンアウトというべき存在だったわけ。全ては既に”周知の事実”であり、そんなものは映画の中で語る必要はなかったということらしい。

日本で例えれば、踊る大捜査線といったところ?


てなわけで、ちゃんと見ていても間があいても大した説明はなされないので、極端な話トイレに立っても途中で居眠りしても理解度にはそんなに大きな差はでない。CMでトイレにいって少し遅れて戻ってきてもついていける”あの状態に近い、と言えば、なんとなくイメージしてもらえるのではないだろうか。つまりはそういう”もん”なのだ。



「彼女を信じないでください」「オオカミの誘惑」のカン・ドンウォンの美青年ますます磨きがかかった感じ(個人的には長髪はいかがなものか、とは思うけど)。

100%吹き替えなしのアクションも拍手ものだ。舞うような剣術が美しい。

「恋する神父」のハ・ジウォンは目が印象的でキュートな美人さんなのに、なぜか肩を怒らせて歩いたり口をひん曲げた表情ばかりしているのがかえってみっともない気がしてしまう。もしかして原作キャラがそういう風に作られているのかも知れないが、ちょっとやりすぎの感ありで、うまいはずの演技が拙く見えてしまうのが残念なところ。もっと普通の女の子像でよかったんだじゃないのかなあ。アクションもがんばっているが、途中で吹き替えが分かるのがご愛敬。

「MUSA -武士-」「シルミド/SILMIDO」等の国民的俳優アン・ソンギは、飄々とした同僚アンを見事に押さえた演技で演じていて、キャスティングの贅沢さは立派なものだと思う。


はっきり言ってお金をかけた作品だけれど、しかしながら本国では振るわなかったようだ。日本公開にあたって、監督の意向で”エモーショナルな部分を意識して”再編集したのだそうだけれど、それがよけいテレビドラマ調になった原因なのだろうか。

別に”テレビ調”がいけないわけではないが、それがどこか小さくまとまってしまった印象に繋がったのであれば残念だと思う。


それにしても、日本刀やら芭蕉の句やら、もしかして監督は日本好き?

その部分の言葉だけ聞き取れるのが、なんだかちょっと可笑しかった。(笑)


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プロフィール

hijiri

Author:hijiri
長年のITまみれな生活を経て、着物と煙管、和文化と美しいもの、酒と美食(B級)をこよなく愛する生活。
■日本の文化と”今”をつなぐ再実感マガジンJapaaanでライターやってます。
http://mag.japaaan.com/
■cafeglobe読者エディター、やらせて頂いてます。
http://www.cafeglobe.com/2013/06/030174cafeglobe_readers.html
■ミラーサイトはこちら http://ameblo.jp/hijiri-info

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