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2008-11-10

ボストン美術館展 浮世絵名品展




江戸東京博物館で開催されている「ボストン美術館展 浮世絵名品展」を見に。

先日、テレビ東京の「美の巨人」で取り上げられたせいか、最終日でもないのにかなりの人出。列も遅遅として進まず、150点あまりの作品をひとつひとつ見ていったら、なんと所要時間4時間弱!!
これが油絵とかなら、ものによっては遠目で流すという手もあるんですが、なんてったってせいぜいB4サイズが最大の浮世絵、間近で見なきゃお話になりません。
まあ、仕方ないけど、やっぱり割り込みは自分の世界で列を止めてしまう人とか、わけがわからないまま勝手なことを叫んでいる警備員の人とか(空いてるところから見て後で戻ればいいからなんて叫んでました)進まない列だけにではなく結構イライラ。

ったく、せっかくの心豊かな時間にこれじゃ、本末転倒じゃん(苦笑)


とまあ、そんな感じでしたが、中身はさすがの充実ぶり。
これだけの日本の文化の名品を、アメリカのボストン美術館が一番持ってるっていう事実には正直心がちくちくしますが、初期のものから春信、湖龍斎などの美人絵、写楽などの役者絵、北斎や広重の風景画まで。

”初期浮世絵版画の誕生から幕末までの展開を、主要流派と絵師の作品により通覧できる、まさに浮世絵史の教科書ともいえる構成”

まさに、プロモ媒体に書かれていたこの言葉通りの内容でした。



以前、広重展を見に行ったときにちょっと書いたのですが、私の中では広重よりも北斎の方が好みで、イラストと絵画くらいの感覚の違いがあります。
広重が下手とかそういうわけではなくて、北斎の人物デッサン力や色彩感覚は、他の浮世絵師とは一線を課すところがあると思うからです。
特に人物を描くときの筋肉の表現の滑らかさ、これは毎回感動してしまいます。


で、これとは全然違うベクトルで、私が好きなのが春信。
女性の微妙な表情、姿態のなまめかしさやあだっぽさ、衣装の緻密さなど、彼が描く女性は生きているように見えることがあります。
二次元の世界で、浮世絵という独特の表現方法の中で、さらに最小限度の表現で描かれている表情や動きなのに、すねたり退屈したり見せびらかしたりの女性ならではの感情にしみじみ共感できる。

まあ、単なる女性好きだった可能性も否定できませんが(笑)

そんな春信の作品がかなり充実していたのは、個人的にものすごくうれしいことでした。
そうそう、なかなか公開されない湖龍斎のものも揃っていたのも嬉しかったな。


浮世絵って、現在ではなんとなく和風デザインの一部というか、割と軽く扱われているところがあったり、まだまだせいぜい写楽、広重、北斎などの一部しか認識されていないように思います。
けれども、こうやって改めてじっくりと見てみると、日本が一番日本らしかった江戸時代に花開いた世界に誇れる美的文化であるのは間違いない。
文明開化でほとんどが国外流出したのは今更ながら本当に悔やまれるけれど、別に取り上げられたわけではないし(笑)、是非その素晴らしさを世界で共有していきたいものですね。



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hijiri

Author:hijiri
長年のITまみれな生活を経て、着物と煙管、和文化と美しいもの、酒と美食(B級)をこよなく愛する生活。
■日本の文化と”今”をつなぐ再実感マガジンJapaaanでライターやってます。
http://mag.japaaan.com/
■cafeglobe読者エディター、やらせて頂いてます。
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