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2006-11-06

今月の映画 「サッドムービー」


映画サッドムービー


愛はどうして終わる瞬間に一番輝くんだろう。

消防士とニュース番組の手話キャスターとして働く女性、聴覚障害者の女性とその彼女がアルバイトをする遊園地に毎日やって来る似顔絵描きの青年、3年間無職の生活を続ける青年とスーパーのレジのパートタイマーの女性、キャリア・ウーマンとして働く母親とその息子という4組のカップルが織り成す様々な別れのスタイルを描く映画。


タイトルからして悲劇であることは明確。

そういう意味では結末は見えているのだけどある物語では主人公である人間が、他の物語では脇役として重要な役割を演じる、そんな四つのカップルのエピソードが自然に絡み合った構成はなかなかよく練られていたと思う。

正直に言ってしまえば、二組が姉妹の設定なのでどうしてもそちらがメイン的な印象が拭えず、他の二つ、特にチャ・テヒョン演じる”別れさせ屋”のエピソードは無理矢理絡めた感じもあって少しくどい気もする。多すぎる物語のせいで全部の感動が薄まってしまったような・・・せいぜい二つか三つ程度に絞ってもう少し深く掘り下げた方が、最後に「泣ける」率は高まったのでは。


今の韓国映画界を代表する俳優たちが一堂に会しているのがまずは大きな見どころでもあるし、その期待は裏切られない。

「私の頭の中の消しゴム」のチョン・ウソン、「僕の、世界の中心は、君だ」のチャ・テヒョン、「アメノナカノ青空」のイム・スジョン、「甘い人生」のシン・ミナ、「ビッグ・スウィンドル!」のヨム・ジョンア、「ラブストーリー」のイ・ギウとまあ、よくもここまで揃えたという感じ。皆、演技は確かだし、やはり旬の空気のせいか表情や仕草に華がある。特に姉妹役のイム・スジョンとヨム・ジョンアは見ていて感心するほどキュートでかわいいし、チョン・ウソンの不器用な消防士もなんともかっこいい。

(最後はちょっとベタだけど)

どこにでも転がっているような物語が、特別なラブ・ストーリーになったのはこれらの役者の魅力に追うところは多いのではないだろうか。


失ってから改めてわかる想いはある。

だからかしれないけれど、彼らは皆失うことが怖くて一歩も進めないようにも見える。

けれども、だからこそ失ってからその”もう一歩”を踏み込んでいればよかったと後悔しているようにも見えるのだ。

もしかしたら、晴れて夫婦になっていたかもしれないし、留学した彼とも付き合いを続けて行けたかもしれない。もっと早く本気になれば彼女を失わなかったかもしれないし、闘病生活も違ったものになったかもしれないのだ。


そんな『怖さ』を抱えて立ちすくむ彼らはとてもせつない。

本音を言えば、歯がゆい気持ちもないでもない。

けれども、だからこそきっと彼らは次はきちんと前を向いて踏み出して行くだろう。

そんな、どこか未来を感じるところがすがすがしく勇気をくれる映画です。




この映画の宣は、かなり長い間あちこちで目にした。

映画の予告とかWebタイアップとか、なんだかとにかく宣伝しまくっている印象が強かった。

実は試写会もなんと四回も当たった。私の運の問題も少しはあるのかもしれないが、それだけ試写会も大々的にやっていたということなんだろう。


そういう感じだったから、なんとなく既に中身は分かっているような、なんだか既に自分の中では古びた印象があって。

だから、実際に観て想像以上にいい映画だったから、なんだか肩すかしのような気がしたのも事実。


そういうのって、ちょっともったいないような気もしたかな、うん。



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プロフィール

hijiri

Author:hijiri
長年のITまみれな生活を経て、着物と煙管、和文化と美しいもの、酒と美食(B級)をこよなく愛する生活。
■日本の文化と”今”をつなぐ再実感マガジンJapaaanでライターやってます。
http://mag.japaaan.com/
■cafeglobe読者エディター、やらせて頂いてます。
http://www.cafeglobe.com/2013/06/030174cafeglobe_readers.html
■ミラーサイトはこちら http://ameblo.jp/hijiri-info

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