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2009-08-29

トリノ・エジプト展@国立美術館





うんと小さい頃、絵本の伝記を読んで、なぜかはわからないけれど少年王ツタンカーメンに惹かれた。
高校生になって世界史を広く学ぶようになり、参考書に彼の名前が一度も出てこないことに軽くショックを受けたことを覚えている。

今回の目玉は、門外不出のそのツタンカーメンの像。

結果的に滅んだ彼ら一族は、長い間歴史から名前を抹消されていた。宗教改革に失敗し歿した父の後を継いでわずか十代で王位を継いだツタンカーメンの像は、やはり足元の文字が後世の王の名前に書き換えられていた。
とても端正な顔をした少年のすがすがしい表情、その中に世代代わりを予感されるようなどこか切なさを感じるのは、やはりそんな時代の空気を写し取っているからかもしれない。


ガラスを使った細工物、緻密に色を施した彩色木棺。
この国はやはり早い時期に高度な文明を極めていたのだと感じる。

ミイラにするという葬儀の形は「人は誰でも死んでオシリス神となって、死後に再生・復活する」というオシリス信仰からきていると聞いた。
そんな文明を築きあげた人々にとっても、やはり最大の関心ごとは「死」だったのだと、望むことは「永遠の命」なのだと思うと、結局は人間の望みであり恐怖であり欲望というものは、時代性別文化関係なく同じなのだとしみじみ思う。



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hijiri

Author:hijiri
長年のITまみれな生活を経て、着物と煙管、和文化と美しいもの、酒と美食(B級)をこよなく愛する生活。
■日本の文化と”今”をつなぐ再実感マガジンJapaaanでライターやってます。
http://mag.japaaan.com/
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