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2009-09-04

今月の映画 「アンを探して」




お茶目な祖母・静香の憧れだった『赤毛のアン』の島、プリンス・エドワード。亡き祖母の思い出を胸に、少女・杏里(穂のか)は一人この島にやってきた。彼女の目的は、遺された古いノートに綴られた、祖母の初恋のカナダ人兵士を探し出すこと。そんな杏里を温かく迎えるのは、B&Bの女主人・マリ、マリに想いを寄せる隣人・ジェフ。島で暮らす人々にも、悲しい過去と、悩みがあり、様々な出会いの中で、ある奇跡が起こる・・・・。



年代にもよると思うが、特に女性なら「赤毛のアン」を読んだことはない、という人は少ないと思う。
「輝く湖」や「ささやきの小道」といったロマンティックな名前や、言葉で想像するしかない未知のお菓子や料理、そしてレース、パッチワーク、パフスリーブといった甘いディテール、同級生とのほのかな恋。
特に十代くらいの頃には一度はあこがれる要素が詰まっている。

祖母を亡くしたばかりのアンリはまさにその年代だが、どこかぎこちない。物語が進むにしたがってそれは変わるのかなと思ったのだが、残念ながらその違和感は最後まで消えなかった。

なぜだろうと思ったのだが、これはあくまでたぶんなのだが、主人公アンリを演じた穂のか(とんねるずの石橋氏の娘だそうだ)は、もっと生命力にあふれた芯の強い女性なのではないだろうか。
たどたどしい英語(語尾などの発音からして本当はかなりしゃべれるのではないかと思ったので、余計なのだが)や気の弱そうな視線が似合わない。途中、先進的な宿のお客の女の子との対比で、アンリがいかに今時ではない控えめで古風な女の子だという描写があるが、そういうステレオタイプ的な少女ではなく、もっと彼女らしい女の子にしてもよかったのではないかと思う。

その分、感心したのがロザンナ。
歌手としては有名なだけに、存在感と表現力もなかなかのもの。
演技は初めてなんだろうな、と思うようなところも時々あるのだが、なんていうかそれがあまり気にならない。
マリという、一見気がよくて世話好きでおせっかいで、でも複雑な女性像にぴったりだった。


美しいプリンスエドワード島の景色の中で一人の少女が成長していくといった大筋で言えば、現地の生活や文化がほとんど語られなかったのが少しさびしい感じだった。
戦争の話や宿の客の姉妹のエピソードなどが、だから唐突でかなり戸惑った。ああいう要素を入れたい気持ちも(ストーリー的に)わからなくもないが、できればアンリの祖母のエピソードに絞ってそこから広げていければ、もっと印象が違ったのかなと思う。


いろいろ書いたが、それでも最後は泣いた。
予想できた展開ではあったけれど、それでも気持ちよく泣くことができた。

帰って赤毛のアンを読みたくなった。

見終わってどこかすがすがしい気分になる。
そしてちょっぴりロマンティックな気分で、昔を思い出してみたくなる映画だ。



公式サイト
http://www.grandjete.jp/lookingforanne/


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プロフィール

hijiri

Author:hijiri
長年のITまみれな生活を経て、着物と煙管、和文化と美しいもの、酒と美食(B級)をこよなく愛する生活。
■日本の文化と”今”をつなぐ再実感マガジンJapaaanでライターやってます。
http://mag.japaaan.com/
■cafeglobe読者エディター、やらせて頂いてます。
http://www.cafeglobe.com/2013/06/030174cafeglobe_readers.html
■ミラーサイトはこちら http://ameblo.jp/hijiri-info

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