--------

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2009-11-20

今月の映画 「This is It」


着物もドレスも、ジーンズも。

2009年6月に急逝したマイケル・ジャクソンによって、死の数日前まで行われていたコンサート・リハーサルを収録したドキュメンタリー。




マイケル・ジャクソンという人は天才だったのだと改めて思った。


圧倒的なダンス、歌声。

常にリズムを刻んでいるような身体から、そして彼独特の感覚で絶え間なく生み出される圧倒的なステージパフォーマンス。

50歳とは思えない身体能力だけでも感動ものだが、そのオーラが素晴らしい。あの細い体のどこから、そのパワーが出てくるのかと思うくらいだ。

(基本的にあちらのダンサーは体力勝負なのでみなすごい体つきをしている)



けれども、見ているうちにその圧倒的な光の後ろの影が徐々に感じられてくる。


例えば、彼と同じステージに立つことが夢だったというダンサーたちは、一人一人とっても一定水準どころの騒ぎではない。世界レベルのプロフェッショナルだ。

けれどもリハーサルでマイケルが踊り歌うのを見て、興奮し拍手している姿は、ただ「踊るマイケルを生で見ることができた一介のファン」の姿でしかない。

それを照れながらいさめるマイケルの姿は、まるで自分がその高さにいることを恥じているようにも見える。


極端なリスペクトは、畏怖になる。

畏怖という感情に、同じレイヤーに属する者同士の親愛感はない。

愛情と尊敬のバランスをとるには、同じ目の高さが必要になる。


マイケルはけして声を荒立てない。

まるで自分の言葉が発する重みを完璧に理解しているように。


「怒っているんじゃないよ、良くするためなんだ」


王様が気軽に何かを言っても、それは命令になってしまう。

思いつきやわがままはかえって許されない。

それは周りの人間の不幸にもなってしまうかもしれないから。


途中、ジャクソン5時代のマイケルの映像が出てくる。

小さな身体で見事なダンスをしながら歌うマイケルは本当に無邪気で楽しそうだった。


その子供のまま、音楽の申し子として人生をささげた彼は、まさにネバーランドにしか住めないピーターパンだったのだろう。

変わらないボーイソプラノの歌声を聴きながら、そう思う。




晩年彼をたたきまくっていたマスコミたちはこの映像を見てなにを思うのだろうか。


スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

hijiri

Author:hijiri
長年のITまみれな生活を経て、着物と煙管、和文化と美しいもの、酒と美食(B級)をこよなく愛する生活。
■日本の文化と”今”をつなぐ再実感マガジンJapaaanでライターやってます。
http://mag.japaaan.com/
■cafeglobe読者エディター、やらせて頂いてます。
http://www.cafeglobe.com/2013/06/030174cafeglobe_readers.html
■ミラーサイトはこちら http://ameblo.jp/hijiri-info

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。